もう一度君に、プロポーズ
(2012年4月期・TBS・金曜22時枠)

脚本 - 桐野世樹
音楽 - 村松崇継
演出 - 村上正典、木下高男
プロデューサー - 森安彩
主題歌:JUJU「ただいま」

http://www.tbs.co.jp/propose2012/





第2話 夫の恋始まる…葛藤する妻
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病気で倒れた可南子は命を取り戻すも、最近5年間の記憶が
抜け落ちており、そのギャップに戸惑いを感じていた。
その中でも波留との出会いから現在に至るまでの記憶がすっかり
と抜け落ちており、波留はなんとかして思い出してもらおうと
して毎日可南子に会いに行こうとするが・・・

ドラマでは色んなアイテムを通して、5年前当時の事を思い出し
たり、比較したりして面白く構成されている。

物には人それぞれ色んな見方というものが存在していて、
波留にとっては散々なデートだったとする思い出も、可南子に
とっては象徴的なものであり、彼との絆や関係を一歩深める
ことの出来た事象だったと知り、二面性を通して面白くドラマ
を描いている。

これまで波留が可南子の事をぞんざいに扱ったという事は無い
のだろうけど、忘れかけていた思いとか、彼女の気持ちに触れて
少しずつ当時の気持ちを再燃させていくというのは面白い物だ
し、それを手がかりにして彼女の止まってしまった人生を
再び動かそうとするところは面白く出来ている。

同じ相手に同じ方法論を使ってみて果たして上手く機能するのか。
時に、時の流れなどを感じさせて、当時とは違う事を感じ
させたりと、雰囲気としてもとても面白く設定されていて、
見ていて飽きないつくりは流石。

倉科カナさんが出ていたのでもっと強引に波留を奪っていく
ドラマになるのかと思ったけど、そう強引な展開も無いし、
二人の関係を見守る中で、少し複雑な心境を繊細に描いていけ
ば、ドラマとしても雰囲気よく描かれると思う。
まぁその内気持ちが抑えられなくなって、爆発する可能性は
有るけどね。

68年モデルの初代TOYOTAカローラのスプリンター車が象徴的
なアイテムとして登場。壊れてしまった車を直していくという
部分を上手く二人の人間関係に於いても、象徴的に描いている
辺りは良く出来ているね。

宮本波留 …… 竹野内豊 (車の修理工場に勤める整備士)
宮本可南子 …… 和久井映見 (妻、図書館司書)
谷村裕樹 …… 山本裕典 (可南子の弟)
吉城桂 …… 倉科カナ (波留への恋心)
谷村万里子 …… 真野響子 (母)

増山志乃 …… 市川由衣 (裕樹の彼女、派遣社員)
蓮沼茂利 …… 渡辺哲 (修理工場)
進藤松二 …… 松下洸平 (修理工場)
佐伯美奈 …… 橋本真実 (北区立中央図書館)
橘雅斗 …… 入江甚儀 (北区立中央図書館)
水嶋さとこ …… 山野海 (修理工場)
川崎良太郎 …… 久松龍一 (修理工場)
三田力 …… 三浦力 (食堂の店員)
水嶋哲夫 …… 光石研 (修理工場)
宮本太助 …… 小野寺昭 (波留の父)

梅津 …… モロ師岡 (不味いそば屋の店主)

阿南敦子、佐藤直子、松井宗但、小久保寿人、村上尚子
岡亮、曽我美月

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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