もう一度君に、プロポーズ
(2012年4月期・TBS・金曜22時枠)

脚本 - 桐野世樹
音楽 - 村松崇継
演出 - 村上正典、木下高男
プロデューサー - 森安彩
主題歌:JUJU「ただいま」

http://www.tbs.co.jp/propose2012/





第5話 嫉妬と罪悪感
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旧友から急に呼び出された可南子は、そこでプチ同窓会が有り
高校時代につきあっていた一哉と再会する。彼は出世して
アメリカで働いていたが東京本社に栄転になったとし、更には
見せつけるようにして婚約指輪を見せられる。そんな一哉とは
帰り道が同じ方角の為に、タクシーに同乗させてもらうが、
そこで携帯電話を落として帰る。後日一哉から電話が鳴り、
携帯電話を返してもらうために再び会うが、そこを桂たちに
よって見られてしまう。

ドラマの展開としては波留が良い人、可南子はそんな彼の気持ち
が分かるとしながらも、何の決断も見せず現実を無視して、自分
の都合だけで動き回るヒール役。そこに出てきた一哉、そして
弟の裕樹など、まさにそんな彼女の嫌な一面を引き立たせるた
めに出てくる三銃士って感じの役所だけど、そんな典型的な
構図になりつつもなんとかそのパターンから脱しようともがき
苦しんでいる波留の姿・状況が描かれている。

一哉に対して後ろめたさが無ければ、携帯電話の流れでも嘘をつく
必要もなかったし、同窓会で誰と会ったのか問われた際に、
嘘をつく必要もない。

現実逃避するかのように、過去と決別してその身を気持ちの向く
まま流されていけば、視聴者としてもストレスがたまらない様な
状況になるのだろうけど、やはりそうしないのがドラマであり、
まさに脚本家の術中にハマっている部分が有る。

波留が所持していた大切な時計を直してくれていた可南子。
時計を直す行為自体には脚本家としてもいろんな意味合いを込めて
いる場合があり、実生活における関係の修復を意図していたのか、
それとも別の決断のために時を進めようとさせるために登場させた
のかとても興味深い所ではある。

また今回幾つかの新しい展開が用意され、波留の母親が残した
時計と、血の繋がらない父親が病院で検査している状況に今後
のドラマとしてのネタを仕込んだ感じのする話だった。

それにしても裕樹の存在が可南子以上に鼻につくので、仕事で
上手く行かない現実を見ると、嫌みなはずの上司が意外と良い
やつに思えて来てしまうところが何ともいえない所である。

宮本波留 …… 竹野内豊 (38歳、車の修理工場に勤める整備士)
宮本可南子 …… 和久井映見 (36歳、妻、図書館司書)
谷村裕樹 …… 山本裕典 (26歳、可南子の弟)
吉城桂 …… 倉科カナ (24歳、修理工場、波留への恋心、onlineゲ
ーム)
谷村万里子 …… 真野響子 (60歳、母、パート)

増山志乃 …… 市川由衣 (25歳、裕樹の彼女、派遣社員)
蓮沼茂利 …… 渡辺哲 (60歳、修理工場)
進藤松二 …… 松下洸平 (24歳、修理工場)
佐伯美奈 …… 橋本真実 (28歳、北区立中央図書館)
橘雅斗 …… 入江甚儀 (22歳、北区立中央図書館)
大橋知典 …… 杉本哲太 (北区立中央図書館)
水嶋さとこ …… 山野海 (50歳、修理工場)
川崎良太郎 …… 久松龍一 (30歳、修理工場)
三田力 …… 三浦力 (居酒屋店員、"リッキー")
水嶋哲夫 …… 光石研 (52歳、修理工場)
宮本太助 …… 小野寺昭 (73歳、波留の父)
長谷川幸一 …… 小久保寿人 (裕樹の先輩社員)

日下部 …… 阿南敦子 (クリニックのカウンセラー)

古内美緒 …… 中込佐知子 (可南子の同級生、結婚・出産で退社)
野々村繭子 …… 野上智加 (可南子の同級生、独立起業)
幹恵 …… 中村真知子 (可南子の同級生)
崎野一哉 …… 袴田吉彦 (可南子の同級生)

佐藤直子、上遠野太洸、野上智加、石井テルユキ、小久保寿人
松井宗但、池田愛、田辺秀輝

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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