もう一度君に、プロポーズ
(2012年4月期・TBS・金曜22時枠)

脚本 - 桐野世樹
音楽 - 村松崇継
演出 - 村上正典、木下高男
プロデューサー - 森安彩
主題歌:JUJU「ただいま」

http://www.tbs.co.jp/propose2012/





第7話 孤独な夜〜過去には戻れない二人
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居酒屋の店長・ミッキーの結婚式のチャペルで波留は可南子に
自分たちの結婚式でのエピソードを語った後に、波留から彼女
に離婚する事を話す。可南子も少し戸惑うがそれを了承して
いく。

互いに相手を思いからこそ別れを選択していく波留と可南子。

自分だけで突き進んでしまったのではないかと思い、最終的に
確認する波留の中には、彼女からどんな答えを期待していた
のか。

裕樹の中の波留の決断に対する言葉は相変わらずムカつくものが
有るけれど、万里子が裕樹の中の気持ちを踏みにじるかのよう
にして、今まで身を粉にして働いてきた給料を全く使っていな
かったとする辺り、皮肉だけど案外酷にも思える。
結局は裕樹の中にある自分勝手な一面が垣間見られるもので、
責任感だけが一人歩きしてしまった格好なのだろうけど、
やはり男と家族を支えると決断した彼にとっては、自分が支えて
いたとする実感・実績は欲しいところなんだろうね。そういう
意味では、お金を使わずにも生活出来ていたとする現実は
裕樹にとっては寂しいものがあるのだろう。

桂にしても志乃にしても好きな人を眺める視線が実に切なく、
もどかしい感じに思えるほどにドラマとしては、上手く描かれて
いるのだろう。

可南子の本来の性格は、館長が語るように、小さいところから
喜びを見いだす所にあり、周りの人の良い手本だったという。

混乱に乗じて告白するとなると嫌な女に見えるとして、なかなか
思いを告げられない桂の中にも彼女の中の性格だったり、
波留との関係性が見え隠れしていて、告白する事で関係が
崩れたりするのを躊躇う気持ちがひしひしと伝わる。

今回も育ての親は病気の事実を波留に語る事はなかった。
波留の実母が出てきたけど、一体どんな事情が隠されているのか。

元通りにしたくてゼロからリセットしようとした波留の気持ち
など、どの描写も受け入れ安いものが有って、とても心地よく
見る事が出来るドラマだね。

宮本波留 …… 竹野内豊 (38歳、車の修理工場に勤める整備士)
宮本可南子 …… 和久井映見 (36歳、妻、図書館司書)
谷村裕樹 …… 山本裕典 (26歳、可南子の弟)
吉城桂 …… 倉科カナ (24歳、修理工場、波留への恋心、onlineゲーム)
谷村万里子 …… 真野響子 (60歳、母、パート)

増山志乃 …… 市川由衣 (25歳、裕樹の彼女、派遣社員)
蓮沼茂利 …… 渡辺哲 (60歳、修理工場)
進藤松二 …… 松下洸平 (24歳、修理工場)
佐伯美奈 …… 橋本真実 (28歳、北区立中央図書館)
橘雅斗 …… 入江甚儀 (22歳、北区立中央図書館)
大橋知典 …… 杉本哲太 (北区立中央図書館)
水嶋さとこ …… 山野海 (50歳、修理工場)
川崎良太郎 …… 久松龍一 (30歳、修理工場)
三田力 …… 三浦力 (居酒屋店員、"リッキー")
水嶋哲夫 …… 光石研 (52歳、修理工場)
宮本太助 …… 小野寺昭 (73歳、波留の父)
長谷川幸一 …… 小久保寿人 (裕樹の先輩社員)

日下部 …… 阿南敦子 (クリニックのカウンセラー)
晶子 …… 朝加真由美 (波留の生みの親)

古内美緒 …… 中込佐知子 (可南子の同級生、結婚・出産で退社)
野々村繭子 …… 野上智加 (可南子の同級生、独立起業)
幹恵 …… 中村真知子 (可南子の同級生)
崎野一哉 …… 袴田吉彦 (可南子の同級生)
三田綾奈 …… 丸高愛実 (ミッキーの妻)
八木げんた …… 石井テルユキ (一哉たちの同級生)

田辺秀輝、小川智弘、鶴岡いくこ

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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