もう一度君に、プロポーズ
(2012年4月期・TBS・金曜22時枠)

脚本 - 桐野世樹
音楽 - 村松崇継
演出 - 村上正典、木下高男
プロデューサー - 森安彩
主題歌:JUJU「ただいま」

http://www.tbs.co.jp/propose2012/





第9話 最後の思い出〜大切な人の笑顔…そして、涙
--------------------------------------------------------

--------------------------------------------------------

可南子と会う約束をしていた波留だが父親が倒れて彼女に会う
事が出来ず、彼女もまた波留の家の中で自分が書いた過去の
日記を目にしてしまい、自分の過去に向き合う自信を失って
しまう。

互いに相手が必要としている状況というものを作り、外堀から
上手く埋めていっている感じのする内容だった。

可南子も含めて家族で最後に思い出作りの様な状況だったけど
やはり父親としては波留と可南子に元通りになってほしいと
考えているであろうし、波留が孤独の身になる事を案じて色々
と最後まで力になろうとしている気持ち自体に泣ける物が有る。

血のつながりなど必要は無いという感じの親子関係。
過去の記憶などもこの夫婦関係に於いては必要はないと可南子
自身感じて、今を生きて欲しい感じ。
ただ過去の欠落した記憶を保管するだけの道具でも有る日記の
存在が有る訳で、いつでも自分の意志で記憶を取り戻せる状況
を作って可南子自身に選択肢を求めている所がドラマとしては
面白く写る。

日記を書き始めた理由は、人に気持ちを伝えたり話をしたり
するのが苦手だったとする可南子が、現在では子供のために
読み聞かせしていたり、日記を始めた理由が父親からの提言で
有り、父親の死をきっかけとして暫く辞めていた日記を波留と
の出会いによって再開していたという現実が有る。
そしてその日記を波留の父親の死ということをきっかけとして
紐解いていく辺りの因縁が、静かなるドラマの中でも上手く
回っている感じがする。

出生こそ恵まれなかった波留と、父親を早くに失った可南子
ではあるけど、周りで彼らをサポートする家族のように接して
くる人間関係がとても暖かい内容だった。

このドラマも変なファンタジーは要らないのかも知れない。
可南子が例え日記を読んだとしても無理に記憶を戻さなくても
良い感じだね。その方がこのドラマには合っているオチの
様な気がする。
そして母親の件をどう絡めていくのか。

宮本波留 …… 竹野内豊 (38歳、車の修理工場に勤める整備士)
宮本可南子 …… 和久井映見 (36歳、妻、図書館司書)
谷村裕樹 …… 山本裕典 (26歳、可南子の弟)
吉城桂 …… 倉科カナ (24歳、修理工場、波留への恋心、onlineゲーム)
谷村万里子 …… 真野響子 (60歳、母、パート)

増山志乃 …… 市川由衣 (25歳、裕樹の彼女、派遣社員)
蓮沼茂利 …… 渡辺哲 (60歳、修理工場)
進藤松二 …… 松下洸平 (24歳、修理工場)
佐伯美奈 …… 橋本真実 (28歳、北区立中央図書館)
橘雅斗 …… 入江甚儀 (22歳、北区立中央図書館)
大橋知典 …… 杉本哲太 (北区立中央図書館)
水嶋さとこ …… 山野海 (50歳、修理工場)
川崎良太郎 …… 久松龍一 (30歳、修理工場)
三田力 …… 三浦力 (居酒屋店員、"リッキー")
水嶋哲夫 …… 光石研 (52歳、修理工場)
宮本太助 …… 小野寺昭 (73歳、波留の父)
長谷川幸一 …… 小久保寿人 (裕樹の先輩社員)

日下部 …… 阿南敦子 (クリニックのカウンセラー)
西園晶子 …… 朝加真由美 (波留の生みの親)

古内美緒 …… 中込佐知子 (可南子の同級生、結婚・出産で退社)
野々村繭子 …… 野上智加 (可南子の同級生、独立起業)
幹恵 …… 中村真知子 (可南子の同級生)
崎野一哉 …… 袴田吉彦 (可南子の同級生)
三田綾奈 …… 丸高愛実 (ミッキーの妻)
八木げんた …… 石井テルユキ (一哉たちの同級生)
梅沢 …… モロ師岡 (車の所有者)

須永千重、松井宗但、田辺秀輝

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

inserted by FC2 system