もう一度君に、プロポーズ
(2012年4月期・TBS・金曜22時枠)

脚本 - 桐野世樹
音楽 - 村松崇継
演出 - 村上正典、木下高男
プロデューサー - 森安彩
主題歌:JUJU「ただいま」

http://www.tbs.co.jp/propose2012/





第10話 ついに、人生二度目のプロポーズ!ありったけの愛を込めて君に
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可南子が改めて波留に対する親近感を覚え、二人での生活に再考
を考え始めたであろう時に、波留の育ての父・太助が亡くなる。
波留はそんな父親が残していた手紙を通して、生みの母親の
存在を知ると共に、そんな母親に対して波留はどう接していく
のか。

最後は波留の中に存在する家族への思いを通して、記憶が有っ
た頃の可南子との間の蟠りの問題を解消していく。

ドラマとして上手く出来ていたのは、一方の思いだけで突き進
む展開では無く、バランスよく二人が求め合うタイミングを
上手く作り、改めて二人が結ばれていくという展開を描いた
事だ。こういうドラマは万国共通なものが有るので、海外市場
に出してもそれなりの需要が有る。日本のドラマって日本の
奇抜な価値観ばかりを突出させて作られているので、殆ど日本
を特別に贔屓にしている人以外に受けが悪いので、こういう
ドラマをどんどん作って欲しいなと思う。

ドラマ全体を通して、可南子に対して、周りの人たちは波留と
改めて結ばれるべきだという視線を送り続けていたような感じ
がするし、その言葉の一つ一つはそんな事を示唆する感じで
道しるべを作っていった様な感じだった。

図書館館長の就任時代のコメントが発掘され、未熟な自分も
可愛いとし、これも含めて自分なのだというセリフがまた、
上手く今の可南子の心に響く作りになっていた。

何よりも良かったのは、日記の中の波留と現実に見てきた波留
の姿が寸分違わず存在している状態に有ると思うし、可南子の
中の不安材料だった抜け落ちた時の自分と波留の関係について
も、日記を通して補完出来たところは良かったのではないかな。

波留と母親に関しても、15歳の時の子供のようで、単純に捨て
られたというものではなく、育てられないが為に預けた事と
共に、育ててもらった手前義理立てして、会わない様にして
いたとする母親の立場も全く理解出来ないものではなかったと
思うし、このドラマでは悪人らしい悪人が居なかった所も
良かったのかなと思う。

どんな時でも照れくさそうにハハハと笑う波留の落ち着いた
演技が光ったと思う。

結婚した理由よりも続いた理由の方が大切。
その中にはやはり家族の存在、相手を思いやる気持ちは欠かせ
ないのだろうね。

宮本波留 …… 竹野内豊 (38歳、車の修理工場に勤める整備士)
宮本可南子 …… 和久井映見 (36歳、妻、図書館司書)
谷村裕樹 …… 山本裕典 (26歳、可南子の弟)
吉城桂 …… 倉科カナ (24歳、修理工場、波留への恋心、onlineゲーム)
谷村万里子 …… 真野響子 (60歳、母、パート)

増山志乃 …… 市川由衣 (25歳、裕樹の彼女、派遣社員)
蓮沼茂利 …… 渡辺哲 (60歳、修理工場)
進藤松二 …… 松下洸平 (24歳、修理工場)
佐伯美奈 …… 橋本真実 (28歳、北区立中央図書館)
橘雅斗 …… 入江甚儀 (22歳、北区立中央図書館)
大橋知典 …… 杉本哲太 (北区立中央図書館)
水嶋さとこ …… 山野海 (50歳、修理工場)
川崎良太郎 …… 久松龍一 (30歳、修理工場)
三田力 …… 三浦力 (居酒屋店員、"リッキー")
水嶋哲夫 …… 光石研 (52歳、修理工場)
宮本太助 …… 小野寺昭 (73歳、波留の父)
長谷川幸一 …… 小久保寿人 (裕樹の先輩社員)

日下部 …… 阿南敦子 (クリニックのカウンセラー)
西園晶子 …… 朝加真由美 (波留の生みの親)
崎野一哉 …… 袴田吉彦 (可南子の同級生)

谷合純也、佐野代吉、田辺秀輝、大家睦子

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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