大奥 〜誕生〜 [有功・家光篇]
(2012年10月期・TBS・金曜22時枠)

監督 - 金子文紀、渡瀬暁彦、藤江儀全
脚本 - 神山由美子
原作 - よしながふみ『大奥』
プロデューサー - 磯山晶、荒木美也子
主題歌:MISIA「DEEPNESS」

http://www.tbs.co.jp/ohoku2012/





第1話 将軍は少女!?全ての男女逆転はここから始まった
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江戸時代の1963年、徳川三代・家光公時代に若い男性だけがか
かる流行病・赤面疱瘡によって多くの若者が命を落とす。
家光本人も病に冒され、戦国時代を経てようやく徳川が政権
を握ることで、終息していた日本の戦力図が家光不在で、徳川
家の血筋が亡くなったと分かれば、国内だけでなく、海外から
の勢力が日本を支配しようとして再び混乱する事も考えられる。
春日局は、家光と血筋の有る女子を家光公として密かに育てる
と共に京の名刹慶光院の新しい院主となった僧侶の有功に目を
つけ、彼との子を作らせて徳川の血筋を繋ごうと考える。
その為に春日局は、手段を選ばず強引に有功を継目御礼との
名目で上京させ、軟禁した状態で、女性をあてがい、還俗させ
ようとする。

諸説有る大奥の解釈を色んな意味でねじ曲げて、興味深く
解釈して物語を構成したモノ。

何度もリメイクされている大奥もいよいよ男版大奥として描か
れ、そのアレンジの仕方にも大胆なものが有って興味を引く物
がある。
時代考証とすり合わせつつ奇抜な形の大奥の姿を描いていく
事になるのだろう。

時代劇がほぼドラマ枠から消えてしまった現代としては、やはり
復活させたい意図も有るのだろうし、隣の國・韓国では近年
歴史物の方に力が入り、時代劇の中にもエンターテイメント性を
持ち込むことに成功しているので、日本でも細かいことを気に
せず有る意味大胆にアレンジして、日本の歴史物のドラマの
中に鉱脈を見いだして欲しいと思う。

家光が既に他界していた事実以外にも、ホモ説が流れている中
で、あっさりと切り捨てられるもの有り、そして最早僧侶に
対しても遠慮無しの倫理感を切り捨てた春日局の執念など
面白いものが有るし、扱いづらい女家光をどのように手懐けて
いくのか。
最終的にはこの事実を知るものたち全員が殺されてしまうので
しょうけど、果たしてそれまでにどれだけのドラマが作られて
いくのか。

そもそもの大奥では、正室と側室の主導権争いが楽しい内容
だっただけに、ここではどういう対立関係が見られるのか。

万里小路有功 …… 堺雅人 (慶光院院主)
徳川家光 / 千恵 …… 多部未華子 (家光の子)
玉栄 …… 田中聖 (有功の弟子)
稲葉正勝 …… 平山浩行 (家光の影武者)
雪 …… 南沢奈央 (正勝の妻)
村瀬正資 …… 尾美としのり (ナレーション)
明慧 …… 駿河太郎 (有功の弟子)
松平信綱 …… 段田安則 (川越藩初代藩主、後・老中)
澤村伝右衛門 …… 内藤剛志 (春日局の部下)
春日局 …… 麻生祐未 (大奥総取締)
徳川家光 …… 岩井秀人 (三代将軍)

小菊 …… 原田夏希 (吉原遊廓の遊女、有功と関係を持つ)
よつ葉 …… 吉倉あおい (吉原遊廓の遊女)
桔梗 …… 村上佳子 (吉原遊廓の遊女)
お彩 …… 永田沙紀 (千恵の母親)
信綱の妻 …… 生稲晃子 (2人の息子を赤面疱瘡で亡くす)
万里小路有純 …… 小日向文世 (有功の父、公家の当主)

岩井秀人、菅原卓磨、柴田善行、浅田祐二、井上久男
朝良晃三、木本順子、藤森周一郎、いわすとおる
稲垣陽子、城土井大智、亀井みのり、浜田隆広、山田永二、
田中陽太、永田沙紀

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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