遅咲きのヒマワリ 〜ボクの人生、リニューアル〜 (2012年10月期・フジ・火曜21時枠) 脚本 - 橋部敦子 音楽 - 海田庄吾 演出 - 石川淳一、植田泰史 プロデュース - 成河広明、小林宙、江森浩子 主題歌：Mr.Children - 「常套句」 オープニング：「あなたに」(MONGOL800の曲のカバー) http://www.fujitv.co.jp/osozakino_himawari/index.html

第2話 オレの人生、花開く瞬間はありますか？
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町に来て一番最初に丈太郎に対して面倒を見てくれていた
郁子が亡くなったことにより、喪失感から丈太郎が東京に
帰ってしまうのかと心配する順一たちはなんとか気を遣って
彼をとどまらせようとする。
そんな中、少年野球チームのコーチが大会を前にして怪我を
してしまい、代役のコーチを探す中で、丈太郎は地元のヒー
ローでも有る弘樹の存在を知ってコーチを依頼しようとする
が・・・

遅咲きのヒマワリ。
今回はそのタイトルともなる、夏を過ぎて咲く遅咲きのヒマ
ワリの存在を主人公らに当てはめていく様子を描いた話だっ
た。

自分の活躍によって他人に及ぼす影響力の大きさなんかを
実感できるのが田舎の良さでも有り、怖さでもあるという
所が面白く描かれている。

自分の人生が思い描いていたものとは違いのではないかと
する事を誰もが考えるときが一度はあるかもしれない。
やり直すだけの年齢でそれに気がつけば良いのだろうけど、
大抵の人はそれに気がついた頃には、もう後戻りは出来ない
年齢へと達しているものだったりもする。

自分が思いように行かない人生に対して、何処に怒りをぶつけ
るともなく、淡々として悶々とした生活を送っている弘樹。
期待が大きかった分、挫折による反動も大きかった事は想像に
堅くはないが、なぜ挫折する事に至ったのかは描かれず、
そしてその原因を知っていそうな唯一の人物・彩花の存在が
静かに付き添いつつも、それ程深く関与していない二人の状態が
面白く浮かび上がってくるものだった。

早くも親友のような関係になっている感があるところは田舎
の良さなのだろうか。
丈太郎の熱さは理解できるけど、田舎の人と違ってそんなに
他人の人生に食い込んでいこうとするキャラクターには見えない
ので、野球のコーチをしてくれと食い下がる辺りのやりとり
は少々違和感があった。
ただ弘樹の事を下手に知っている人物が声をかけられずに居る
ことを、外から来たものがその問題点を指摘し、軌道修正を図ら
せるという意味では、 カンフル剤となるべく主人公の存在感は、
上手く表れていたと思う。

しかしまぁ群像劇とは言え、若者同士で早くも互いによく知りもしない
人たちが、集団的行動を起こし始めているところはちょっぴり違和感
が有るかもなぁ。