遅咲きのヒマワリ 〜ボクの人生、リニューアル〜 (2012年10月期・フジ・火曜21時枠) 脚本 - 橋部敦子 音楽 - 海田庄吾 演出 - 石川淳一、植田泰史 プロデュース - 成河広明、小林宙、江森浩子 主題歌：Mr.Children - 「常套句」 オープニング：「あなたに」(MONGOL800の曲のカバー) http://www.fujitv.co.jp/osozakino_himawari/index.html

第3話 恋をはじめるのに、理由が必要ですか？
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欣治が骨折した田畑の稲を丈太郎は変わりに刈り終える頃、
昔は蘇我野地区でも収穫祭の祭りをしていた事を聞く。15年前
を最後にして行われなくなった祭りを丈太郎は、子供達の為に
行おうと主張する。故郷への愛着を深めるためにも良い機会だ
として役場でも市民にも訴えかけていく。

こういうエピソードは一話で処理せず、もう少し同時進行する
形の中で描けば良いのになと思う。
一話で処理すると紆余曲折具合がどうしても安っぽく感じられ
るし、ワンパターンな流れが出来てしまう。子供だけでなく
街全体を取り込むためにもそれなりの時間を要するエピソード
の様に感じる。

エピソードの構成としては恋愛ドラマによく有る形で、大雨の
中で一夜を一つ屋根の下で過ごすエピソードが有ったり、開催
が危ぶまれる程の大雨によって、用意した祭りの道具が壊れて
しまうなどちょっぴりありがちな感じはしたけど、それぞれの
主張自体は心に染みいるものが有ったかな。

頑張っている丈太郎の理由付けは、先の将来について不安を打
ち消す為のもの。一方かほりは、手を抜いている訳ではないの
だけど、どうしても今の境遇に納得できず、立場的にも中途
半端な立ち位置に有り、一つのミスがそんな性格を浮かび上が
らせてしまう所など、それぞれの中にある苦悩が面白く浮かび
上がらせる作り。

最終的には前回の展開と同様に、丈太郎が自分にはないかほり
の凄さを説く事で、励ましていく事になるけど、それだけ何も
無いと感じている丈太郎によって、人々が影響を受けていく
ことで、丈太郎こそ人を変える力があるという所に繋げていく
感じだね。

しかし順一は人妻にちょっかい出そうとしているのか、単純な
憧れの対象として関わりたいのかよく分からないな。

5千円の価値というのも、姉と妹の中で違う流れが有る所など
前日の月9「プライスレス」みたいな感じがして面白い部分だね。