遅咲きのヒマワリ 〜ボクの人生、リニューアル〜 (2012年10月期・フジ・火曜21時枠) 脚本 - 橋部敦子 音楽 - 海田庄吾 演出 - 石川淳一、植田泰史 プロデュース - 成河広明、小林宙、江森浩子 主題歌：Mr.Children - 「常套句」 オープニング：「あなたに」(MONGOL800の曲のカバー) http://www.fujitv.co.jp/osozakino_himawari/index.html

第8話 気持ちを伝えると、何かが変わると思いませんか？
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丈太郎は順一と連絡が付かなくなり、実家にも帰宅していない
事を知り、自分が彼の気持ちを知らずに追い込んでしまったと
責任を感じて探し回る。その一方で、春菜もまた実家に帰宅し
ておらず、順一と駆け落ちしたのではないかとして周囲は噂
していく。

打ち解け有っていると思っていた友人同士でもなかなか気持ちが
伝わらない状況の中で、他人が無責任にイメージし噂を流す姿が
有る。
人の弱みにつけ込み近づいてくるものが居たり、自分の欲望の
ために他人を利用する人物の多いことなのかを知らしめる中で、
自分の弱さを認めて、前向きに立ち上がる姿を見せる順一と春菜
の姿が有った。

このドラマを見ていれば如何に前向きに進む第一歩が難しいのか
が描かれているし、傷を背負ったもの同士が傷をなめ合うだけでは
問題は解決しないけど、時に同じような目線に立てる傷ついた
もの同士が一緒になる事が重要なのかが示された。

人の価値観の違いが面白くあぶり出され、順一の持つ勇気が
他人からしてみれば、変なところにある所が面白く描かれた。

一番気になるのは、そんな順一と春菜が心情にふれあう中で、
一連の事態に対してさよりがどんな受け取り方をするのかに有った
と思う。
見た感じでは、なんだか順一とさよりの中には目と目で理解し
合えるような関係性が築き上げられているような感じにも思える
し、順一がそう簡単に欲望だけに流されない人物である事を
理解している様で、良い感じの関係に見えた。
そして何よりも父親が息子は死ぬようなヤツではないとしながらも
無骨な愛情と心配する姿がとても日本の男性っぽいところが有って
良い味を出している。

本音を言い合い、そして弱さを出し合える仲間になったという
事で、丈太郎もいよいよこの街の人の仲間の一人として受け入れ
られた感じがするね。
それと同じくしてかほりもまた、ようやく仲間入りした様で、
丈太郎とかほりの連動性を通して、運命の絆を感じさせた。

それにしてもあの大学教授の姿を見ていれば短絡的に仕返しして
やりたい気持ちにもなりそうだね。