遅咲きのヒマワリ 〜ボクの人生、リニューアル〜 (2012年10月期・フジ・火曜21時枠) 脚本 - 橋部敦子 音楽 - 海田庄吾 演出 - 石川淳一、植田泰史 プロデュース - 成河広明、小林宙、江森浩子 主題歌：Mr.Children - 「常套句」 オープニング：「あなたに」(MONGOL800の曲のカバー) http://www.fujitv.co.jp/osozakino_himawari/index.html

第9話 自分がやるべき事は最初から目の前にありませんか？
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順一と春菜の家出騒動が収まり、また日常に戻る。
順一の実家は閉店が正式に決まり、順一は就職先を捜す中、
丈太郎も自分の居場所が何処なのか、そして何処に進むべきな
のかを考えていく。

キャラクター同士、足りないモノを補う様子なり、経験者から
色々とアドバイスを受けながら、自分の進むべき道を模索していく
という展開だった。

誰かにとって必要な人物となることの嬉しさなり、誰かに影響を
与えられたことに対して生の実感を感じていくモノ。

春菜はさよりとの珍しい組み合わせで、そんな影響を与えられた
人物の是非を会話していた。今の状態から抜け出したいだけの
存在というのも有るのだから、人生はそう簡単なものではない。

影響力という意味ではかほりのエピソードが一番興味深いかな。
ベタなやりとりだけど、今の彼女にとっての居場所や求められて
いるものが東京でも教授でもなく、地元に有ったということ。
地元に居場所が無いと感じる人が多い中で、数少ない地元で
求められている人物という感じだね。

日下と丈太郎のやりとりも冒頭から意味ありげでなかなか
興味深かった。日下はやはり岡山に戻ろうとしているのだろうか。
親の面倒を見ずに、愛する人も居ない状態のまま、この土地に
携わっていることに違和感を覚えつつも、仕事の為に残り続けて
いる。それなりに必要とされている実感は有るのだろうけど、
やはり愛する人(親なり妻なり)が横にいないとする状況は
生き甲斐にも繋がってくるので難しいものが有るな。

丈太郎が求めた先は米農家だった。
今のご時世、かなり逆行した考えのような感じもする。
米農家ではなく、丈太郎らしいものを作っていけないのだろうか。
日本にとって必要なことだし、欣治の流れを上手く繋げた格好
ではあるんだけどね。

そして丈太郎とかほりと彩花の恋の行方。
丈太郎と彩花が良い感じで盛り上がっているところがなんとも
言えない。墓の前で涙するシーンを見たときには、そこで
ハグするシーンだろうみたいな感情を揺さぶるシーンが有ったけど、
彩花も丈太郎とかほりの関係を見越して遠慮してしまっている
部分も有るのかな。