パーフェクト・ブルー
(2012年10月期・TBS・月曜20時枠)

原作:宮部みゆき「パーフェクト・ブルー」「心とろかすような─
マサの事件簿」
脚本:山崎淳也、高橋悠也
演出:唐木希浩・田中峰弥、浅見真史
プロデューサー:白石統一郎・晴野善博

http://www.tbs.co.jp/perfect-blue/





第6話 殺人犯を愛してしまった女…許されぬ恋の結末は!?
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7年前の2005年6月、江東区・神根町で帰宅途中の玉井は、女性
が酔っ払いの会社員・健次郎が迷惑を掛けているのを知り
止めに入ると、男はよろけて倒れた拍子に頭をぶつけて死亡
する。7年後、健次郎を亡くした葉山家は未だになかなか前向き
な人生を送れずにいるが、長女の夕紀はM企画のイベント・
カップリングパーティーで知り有ったM企画社員の玉井と知り合
い婚約する。僅か三ヶ月での結婚であり、娘が相手のことを
紹介しない事で不審に感じた両親は、探偵事務所に相手のこと
を調べる様依頼する。

これまでのこのドラマの中では一番面白い内容だったかな。

ただ正直、M企画の代表の甲斐英樹が何故西宮を殺害したのか
全く意味不明な流れで、無理矢理事件を起こした感じしか
してこない所に違和感が有った。

被害者と加害者の家族が接するという事で、被害者家族として
はなかなか現実を受け入れられないものが有るのだろうけど、
状況を考えれば悪いのは明らかに健次郎だろうし、助ける為に
割って入ったが為に被害を受けるというのもある意味
不条理な事情だなと思わせた。同じ過去を分かち合えるのも
また家族であるという主張の中に加害者の男性も加われる事は
難しい事だろうけど、それを冷静に受け止められる時、ようやく
前向きに進めるという事なのだろう。

真実が人を幸せにするとは限らないこと。
刑事事件に発展したい以上は探偵としては踏み込めないこと。
真実を追究する事を辞めたら探偵の意味は有るのかなど、
幾つかの主張が盛り込まれたけど、全てはクライアント次第で
有り、所詮探偵は法律の適用内で動くしかないんだろうね。

宮本が新人時代に関わって来た人物ということもあり、特別に
肩入れする理由付けは行われていたし、被害者家族の気持ちを
知る蓮見家が、この様な案件に寄り添える案件という事で
特別視して関われるのだろうけど、やや出しゃばりな感じにも
思えるし、微妙なものが有るのかな。

問題は西宮を殺害したのが、もしかすると母親の江利子で
その事を恵介が庇っているのかなとも思ったけど、それは杞憂
に終わって何よりだった。

蓮見加代子 …… 瀧本美織 (蓮見探偵事務所・長女)
君塚奈々 …… 平山あや (蓮見探偵事務所)
宮本俊一 …… 水上剣星 (富士坂署・刑事)
長嶋桃子 …… 白鳥久美子 (蓮見探偵事務所)
諸岡進也 …… 中川大志 (バー「ラ・シーナ」の店員)
蓮見糸子 …… 高橋春織 (次女)
江島瑠璃子 …… 麻生かほ里 (蓮見探偵事務所)
マサ …… 船越英一郎(声の出演)
三浦美智子 …… 根岸季衣 (蓮見探偵事務所)
藤永環 …… 渡辺哲 (富士坂署・刑事)
椎名悠介 …… 寺脇康文 (バー「ラ・シーナ」のマスター)
蓮見杏子 …… 財前直見 (蓮見探偵事務所・所長)

葉山夕紀 …… MEGUMI (葉山家・長女、恵介と出会い3ヶ月で結婚)
玉井恵介 …… 細田よしひこ (M企画社員、健次郎を死なせてしまう)
葉山江利子 …… 風祭ゆき (健次郎・夕紀の母親、依頼人)
甲斐英樹 …… 松尾敏伸 (31歳、M企画代表、桃子の婚約者)
西宮一真 …… 大口兼悟 (31歳、M企画社員)
木佐貫博司 …… 桜井聖 (木佐貫法律事務所弁護士)
葉山健次郎 …… 明石鉄平 (葉山家長男、2005年6月に死亡)
葉山清一 …… 浜田晃 (資産家、父)

窪寺昭、大住茉由、倉八慶、茂内麻結


評価:★★★★★☆☆☆☆☆ (5.0)

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