PRICELESS 〜あるわけねぇだろ、んなもん! (2012年10月期・フジ・月曜21時枠) 脚本・古家和尚 演出・鈴木雅之、平野眞 音楽・佐藤直紀 プロデュース・牧野正、村瀬健 主題歌：The Rolling Stones「Jumpin' Jack Flash」 http://www.fujitv.co.jp/PRICELESS/index.html

第9話 最後の闘い〜それぞれの思い
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ハピネス魔法瓶は爆発的売り上げでオフィスを一新して、その
記念にみんなでビジネススーツを新調する。
金田一たちに協力してきたものたちは、その功績を祝う中で、
今まで静観してきた大屋敷・ミラクルエレクトロニクスは動き出す。
特許侵害でハピネス魔法瓶に販売の差し止めと損害賠償の裁判
を起こすというものだった。金田一は受けて立つとして、徹底抗戦
の構えを見せ、町工場の仲間も金田一に付いていくというが・・

二人の間に割って入っている広瀬の存在感がとても心地よく、
両者の事を上から目線で上手く審判している感じだね。
それと共に大屋敷家の事情をよく知るものだとして、今後を含めて
決着を図るだけの影響力を発揮している。

展開自体は既定路線で、金田一と大屋敷の違いが何処にあるのか
を描いたもので、人の繋がりを大切にする金田一と変わりは幾ら
でも居るとする独裁者の対応の違いがどのような結果を生むのか
を描いて見せた。
今時のツイッターの影響力を示す流れも悪くなかった。

ただ変わりはいくらでもいるというのは、ある意味正論かも。
全員辞めても、全員入れ替わるだけの労働者はこの世の中には
余っていると思うし、抜け駆けする人物は居そうな気がする。

ドラマとして辛いと感じるは、金田一が製造畑の人物ではなく
経営者・営業向けの人材であるという点か。
営業畑の人だと、この手の窮地に於いて、手に職が有れば何処で
も生きてけるとする裏打ち感がまるで存在していない。
新商品を開発しようと気勢を上げても、金田一はただ見守るしか
無いからね。