リッチマン、プアウーマン (2012年7月期・フジ・月曜21時枠) 脚本:安達奈緒子 音楽:林ゆうき プロデューサー:増本淳、関口大輔 演出:西浦正記、田中亮 主題歌：miwa「ヒカリヘ」 http://www.fujitv.co.jp/mitsunoaji/index.html

第8話 全てを捨てて君と…明日への旅立ち
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朝比奈の策略によって徹は会社から追い出される。
朝比奈はかねてから才能は有るが社会性の無い人物を捜してい
て、徹と会社を大きくした後に、捨てようとしていた事が
分かる。自分のチームが開発したパーソナルファイル事業で
形成を逆転していこうとするが、朝比奈は会社側にその権利
が有るとし、いち早くマスコミにTIテックと提携してパーソナ
ルファイル事業を展開していく事を発表してしまう。

信頼していた人・朝比奈からの裏切りによって、全てを失う徹。
徹に対して夢や希望を抱いていた人たちも、現実的な選択をし
ていく。

子供を殺害された家族と殺害した家族の様子を描いたドラマ
「それでも、生きていく」とは内容は違うけど、一度手にした
3000億の業績を一夜にして、失う感覚から果たして立ち直っ
ていくのは可能なのか。それでも生きていかねばならない程の
衝撃的な展開・状況が四方から押し寄せてきた感じだ。

ドラマとして興味深く映るのは、経理の山上が語るように、
この会社が日向によって支えられてきた会社であるという事で
彼無しでも果たして革新的な会社経営をして業績を伸ばして
行くのが可能なのか否かという事。
それを証明する為にも、情報漏洩の問題でドラマを解決させよう
とせずに、寧ろ今後の日向と朝比奈の方向性の違いを持って
業績の善し悪しで魅せて欲しいところだ。その為には日向が
また立ち直っていかねばならないので、時計の針を相当進める
必要は有るんだけどね。

一番のサプライズは、日向がオフィスで行われた送別会に出席
したことかな。
現実というものを受け入れられていない所が有るのかも知れない
が、これだけの事をされても会社に戻ってくる辺りは、流石に
並みの神経ではない感じがするし、流石に今回はいつもの強気の
発言だけで構成されず、徹の素直な心情が描かれただけに、
ドラマとしては熱く見る事が出来た。

小川たちが送別会の際に作成したVTRの中に、遠野秋洋の姿が
映っていたので、この映像を見て裏切ったものの姿が明らかに
されるのかと思って見ていたけど、その辺は朝比奈の抜かりない
展開でビッチリとガードされている感じ。

燿子が掴んでいる朝比奈の不正のネタが、単なる計画書だけ
だという事で、今のところ逆転できそうなネタは仕込まれてい
ないけど、何も無い状況の中でも、信頼して付いてくる人物
こそ、信用出来る人物は居ないのだろうなと思わせるものが
有った。