理想の息子 (2012年1月期・日テレ・土曜21時枠) 脚本：野島伸司 シニアチーフクリエイター：櫨山裕子 プロデューサー：三上絵里子、福井雄太、松原浩（AX-ON）、柳内 久仁子（AX-ON） 演出：佐久間紀佳、森雅弘 http://www.ntv.co.jp/perfectson/

第8話 育てて損した！？取り違え息子究極の選択
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大地と海は突然校長室に呼び出されるとそこには、小林親子
も同時に呼び出されていた。そこには担任や校長以外にも
大地が生まれた東京医学病院の倉橋理事が来ていた。
偶然検査した結果、小林の母・光子はAB型であり、息子の浩司
はO型であることから、当時赤ちゃんを取り違えた可能性がある
という。5月4日にこの病院で生まれた赤ちゃんは5人であり、
そのうちの三人は女の子。週末にはDNA検査で本当の親子が
判明すると言うが・・・

大地の母親に対する思いばかりが描かれていた感じだけど、
実際には母親もまた大地を同様に求めていたという状況が描か
れる話だった。

近くに居すぎるとなかなかその関係性が図れないものがあるけ
れど、初めて別の環境で暮らしてみて、互いに必要としている
事が分かっていく辺り、面白い流れだったと思う。

母と子の絆や気持ちを表すためとはいえ、まさか鈴木家と小林
家の親子関係を入れ替えるとは思わなかった。その大胆な発想
は笑えるものがあるし、二つの家族の母子の形を通して、どう
いった関係を母親が望んでいるのか、海だけでなく、光子の
言動からもそれが伝わるつくり。
血のつながり、肉親に関する倉橋の解釈も上手かったし、母性
本能は母と子がセットになって作られるものだとする辺りの
流れを、そんな二つの家族の中から見いだしていく辺りもよく
できている。

いつにもまして、動物異種格闘技戦が母子の物語を盛り上げる
為だけに存在している感が強かったな。