聖なる怪物たち (2012年1月期・テレ朝・木曜21時枠) ゼネラルプロデューサー：内山 聖子 プロデューサー：船津浩一、霜田一寿、池田禎子 演出：藤田明二、落合正幸、常廣丈太 原作：河原れん  脚本：荒井 修子、高山 直也 音楽：沢田　完  http://www.tv-asahi.co.jp/seinaru/

第3話 私の赤ちゃんを返して！
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圭子は三恵に頼んで代理母として、敏雄との子を彼女の子宮
で育てて貰うことになる。姉の優佳は、子宮に着床したことが
分かると、すぐに三恵に対して、誓約書にサインするよう迫る
が・・・

メインの日向家の物語が興味深く描かれているために、ドラマ
としては終始面白く見ることが出来る。

今の事態をいち早く察した春日井優佳は流石だと思うけれど、
取りあえず現在の所イニシアチブは、三恵が握っていることも
有り、それをどう切り崩していくのかが今後のポイントと
なるところだ。血液を少しずつ貯めておく必要が有るような
事を産婦人科医が語っていた事から、母胎である三恵は何らか
の病気を患っている可能性が高く、その辺が打開点なのだろう
し、このドラマのテーマとして存在する母胎なのか
お腹の子の命なのかというものにも繋がっていきそうな感じだ。

正妻の座というものが、単純に書類だけでは決まっていない
事情も面白く、子供・跡取りの存在によって、前妻が妊娠
に対して疑い、やがて真実を掴んで行くであろう予兆も
見られて、今後とも興味は尽きない。

健吾周りのエピソードに関しては、彼自身の成長を促しつつ
女性によっていつでも足下をすくわれそうな状況が何とも
恐ろしい所だ。

母親となれる喜びによって、少しずつ情を逸していく圭子の
姿はその中でも特に不気味に思えるところがあり、彼女の
少しズレた感覚が、問題を大きな所へと発展させていきそう
な感じで目が離せないな。