ストロベリーナイト (2012年1月期・フジ・火曜21時枠) 脚本 - 龍居由佳里 演出 - 佐藤祐市 音楽 - 林ゆうき アクションコーディネイター - 釼持誠 企画 - 成河広明 プロデュース - 高丸雅隆、江森浩子 GReeeeN「ミセナイナミダハ、きっといつか」 http://www.fujitv.co.jp/strawberrynight/index.html

第1話 シンメトリー
--------------------------------------------------------

--------------------------------------------------------

在庁番で、朝の占い通り緩い日々を過ごしていた玲子たち
だが、帰宅しようとした時に突然事件の一報が入る。
都市中央鉄道の線路で、男性が線路で寝ていたために列車に
轢かれて真っ二つの遺体が見つかったのである。
亡くなったのは米田靖史(34歳)。新任した刑事の葉山によると
米田は10年前に飲酒運転で車を線路の真ん中に停車した事で
100人以上の死傷者を生む事件を起こしていた人物だった。

昨年スペシャル版として描かれたドラマの設定を引き継いだ
連ドラ版で、ドラマの初回にあるような人物紹介的エピソード
が有る程度控えめに描かれた分、エピソード自体に集中できる
作りは良かったと思う
新しいドラマだとキャラクターの名前・特性・特徴を覚えて
いくだけでも相当面倒な作業なんだけどね。

過去に傷を背負った人物が幾人かいるけど、刑事ならばそんな
トラウマを抱えていてもおかしくはないだろうし、紅一点の
主人公・玲子の事を煙たく感じる人物が居たり、それを擁護
する人物がいたりと、お約束的キャラクターの配置図では
有るけど、スペシャル版と違って、その辺はすんなりと受け
入れる事の出来る内容だった。

正直スペシャル版はそんなに面白かったという印象は無いし、
誉田哲也さん原作の「ジウ」のドラマ版は相当つまらなかった
印象もあるので、あんまり期待していなかったけど、なかなか
無難な滑り出しかな。

玲子の持つ着眼点は、正直的を射ているのかどうか謎の部分も
多いが、女の感で捜査をするな上司の前振りがあった後に、
刑事としての感を働かせていく所など、面白い味付け
がしてある。
感とは言わず長年の捜査に於ける犯人の習性・心理行動に裏打
ちされたものがあるので、感とばかりも言っていられないの
だろうけどね。

英雄だと思われていた駅員が実は違った意図で動いていたり、
今回の一件で犯人を演じるも、やや展開としての妙味には
繋がっていない印象もある。早い段階からこの人物が捜査線上
重要な立場にいればまた印象も変わったのだけど、アリバイ
工作の件なんて、正直大した効果は無かった感じ。