ストロベリーナイト
(2012年1月期・フジ・火曜21時枠)

脚本 - 龍居由佳里
演出 - 佐藤祐市
音楽 - 林ゆうき
アクションコーディネイター - 釼持誠
企画 - 成河広明
プロデュース - 高丸雅隆、江森浩子
GReeeeN「ミセナイナミダハ、きっといつか」

http://www.fujitv.co.jp/strawberrynight/index.html





第4話 過ぎた正義
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過去に凄惨な事件を犯した人物が、少年法や刑法の網をくぐり
抜けて、常識よりも軽い量刑で出所していた。そのウチの三人
が次々と亡くなって発見される。所轄の見解では事件性は無い
と判断するが、玲子は國奥からの手紙によって、一連の件に
疑問を抱いて調べていく。三人の被害者に共通するのは、それ
ら人物を検挙したのが倉本修二という警察官だった。

今回は少し違った感じに、他の捜査班との手柄を争う競争で
はなく、在庁番である事や非番を利用した物語だった。

元警察官が関わり合いを見せているというデリケートな問題
だけでなく、所轄のプライドの問題なども含めて、なかなか
警察官が仲間を裁く事への難しい現実と、警察官の役割・権限
、そして司法に於ける犯罪抑止力の限界みたいなものを感じ
ものだった。

ほぼ倉本修二が犯行に関わっているであろうことが確定する
中でも、証拠がない状態なので、一癖ある展開が用意される
可能性もまだまだ排除できない。
カリに彼が犯行を犯しているのであれば、それを証明するた
めには何が必要なのかが後半部に於ける興味として存在して
いる。

ドラマとしてより上手いスパイスとなっているのが、玲子の
中のトラウマを持ち出している所や、赴任された葉山自身の
過去に触れることで、彼の中の正義感を左右する心情に触れ、
捜査官達の犯人に対する姿勢やら心情やらが垣間見られた
事だった。

玲子を中心とした流れになっている点でとても上手い主人公
の見せ方をしているし、ガンテツとの絡みも面白くできていた。

捜査現場に女性捜査官が居る事への純粋な疑問も葉山を通して
上手くその疑問を投げかけている所も良くできた所だ。

姫川玲子 …… 竹内結子 (主任)
高校時代の玲子 …… 岡本あずさ (強姦・暴行された)
菊田和男 …… 西島秀俊 (姫川班)
石倉保 …… 宇梶剛士 (姫川班)
小峰鑑識主任 …… 田中要次 (鑑識)
姫川瑠江 …… 手塚理美 (玲子の母、娘を心配)
國奥定之助 …… 津川雅彦 (鑑識)
日下守 …… 遠藤憲一 (玲子と対立)
橋爪俊介 …… 渡辺いっけい (玲子を嫌う)
今泉春男 …… 高嶋政宏 (玲子を信頼する上司)
井岡博満 …… 生瀬勝久 (亀有西署強行犯係)
勝俣健作 …… 武田鉄矢 (ガンテツ)

葉山則之 …… 小出恵介 (姫川班)
湯田康平 …… 丸山隆平 (姫川班)
姫川忠幸 …… 大和田獏 (玲子の父)
朝倉圭吾 …… 戸田昌宏 (刑事、ガンテツの班)
大山聡 …… 中村大樹 (科捜研)


倉本修二 …… 杉本哲太 (元警察官)
倉本英樹 …… 石黒英雄 (修二の息子、恋人嶋田彩香殺害)
吾妻照夫 …… 端本宇良 (犯罪者、車で轢かれる)
大場武志 …… 柿沢隆史 (犯罪者、麻薬過剰摂取)
安井五郎 …… TOMO (犯罪者、飛び降り)
農婦 …… 五月晴子
水本刑事 …… 阪田マサノブ

井上康、中脇樹人、北山雅康、吉満涼太、おぐちえりこ
みやなおこ、今泉あまね、丸山隼、一ノ瀬将太、木村幸雄
島岡安芸和、中島奏、新井みゆり、島崎宣海、重岡陽人
江頭ゆい、林正樹、前田正博、潮見諭


評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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