ストロベリーナイト
(2012年1月期・フジ・火曜21時枠)

脚本 - 龍居由佳里
演出 - 佐藤祐市
音楽 - 林ゆうき
アクションコーディネイター - 釼持誠
企画 - 成河広明
プロデュース - 高丸雅隆、江森浩子
GReeeeN「ミセナイナミダハ、きっといつか」

http://www.fujitv.co.jp/strawberrynight/index.html





第5話 選ばれた殺意〜過ぎた正義
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玲子は暴行犯三人が不審な死を遂げたのは、全て元刑事の倉田
が起こしたモノで、自分を追いつめる為に殺したのではないか
と推察する。一度でも息子に会い更生している姿を見れば、
その決心が鈍る為に、その様な行動を起こしているのではない
かと考えていく。

人間性を見る所なく、ただ殺害した事実だけがドラマの中で
一人歩きした為に起きた連鎖的な悲劇という感じ。
殺害した人間の事情のことなど刑事の仕事の範疇ではないと
言われればそれまでなのだが、その当事者が息子であるとい
う状況の中で、深く関わろうともせず、ただ事実の衝撃さ・
重さばかりに注目し、向き合おうとしなかった事に対する
父親の怠慢さみたいなものを感じるエピソードだった。

息子の事を信じていれば玲子が行う捜査を倉田自身が行い、
事実関係をき明かしていたであろう流れであり、子育ては母親
任せという環境が、息子との間に蟠りとして存在してしまった
のだろうね。

過去の事件に於いても、調べればそんなに難しくはない所が
何とも皮肉だ。
結局今回の流れは全て証明されず終いとするところに、
逆に斬新な感じも受けたけど、その辺は主演者の演技力にか
かっており、視聴者の想像をかき立てる作りで悪くはなかった
と思う。

玲子が語っているように、玲子の心情とは色んな面でシンクロ
しているであろう被害者としての負の側面と、復讐したい
気持ちの間で揺れ動く玲子が所々で見せるPTSDのような状況が
またドラマを深いところに追いやったね。

間違えを生きて背負ってこそ、その先にあるものが見えてくる。
刑事としての信念が、一度のミスに対して許せないモノとして
存在してくるのもよく分かるし、どんな理由であれ人を殺めた
事での償いは、死ぬまで償うことは出来ないモノだと思う。

姫川玲子 …… 竹内結子 (主任)
高校時代の玲子 …… 岡本あずさ (強姦・暴行された)
菊田和男 …… 西島秀俊 (姫川班)
石倉保 …… 宇梶剛士 (姫川班)
小峰鑑識主任 …… 田中要次 (鑑識)
姫川瑠江 …… 手塚理美 (玲子の母、娘を心配)
國奥定之助 …… 津川雅彦 (鑑識)
日下守 …… 遠藤憲一 (玲子と対立)
橋爪俊介 …… 渡辺いっけい (玲子を嫌う)
今泉春男 …… 高嶋政宏 (玲子を信頼する上司)
井岡博満 …… 生瀬勝久 (亀有西署強行犯係)
勝俣健作 …… 武田鉄矢 (ガンテツ)

葉山則之 …… 小出恵介 (姫川班)
湯田康平 …… 丸山隆平 (姫川班)
姫川忠幸 …… 大和田獏 (玲子の父)
朝倉圭吾 …… 戸田昌宏 (刑事、ガンテツの班)
大山聡 …… 中村大樹 (科捜研)


倉本修二 …… 杉本哲太 (元警察官)
倉本英樹 …… 石黒英雄 (修二の息子、恋人嶋田彩香殺害)
吾妻照夫 …… 端本宇良 (犯罪者、車で轢かれる)
大場武志 …… 柿沢隆史 (犯罪者、麻薬過剰摂取)
安井五郎 …… TOMO (犯罪者、飛び降り)
水本刑事 …… 阪田マサノブ

嶋田澄子 …… 渡辺美杉 (母親)
倉田加奈子 …… おぐちえりこ (修二の妻、勝也に殺される)
嶋田彩香 …… 皆川玲奈 (英樹の恋人、彼に刺される)
湯川智美 …… 真下玲奈 (彩香の友人)
嶋田勝也 …… 吉満涼太 (父親、服役中)

小倉馨、中脇樹人、小林大介、渡来敏之、芹澤興人
斎田吾朗、、国保裕子、松山秀樹、蒔田剛士、潮見諭


評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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