サマーレスキュー〜天空の診療所〜
(2012年7月期・TBS・日曜21時枠)

脚本:秦建日子
チーフプロデューサー:志村 彰
プロデューサー:高石明彦 関川友理
演出:日比野朗、本多繁勝、水村秀雄、竹園元
音楽:羽毛田丈史
主題歌:Superfly「輝く月のように」

http://www.tbs.co.jp/summerrescue/





第1話 天空の診療所に急患あり!! / 標高2514Mに急患あり!
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大学病院で将来有望な速水は、弓部大動脈瘤の手術を翌日に
控えた状況の中で、突然教授の沢口から山の診療所に行く様
告げられる。速水の目から見た診療所がどう写るのか知りたい
とする教授の言葉に違和感を覚えながらも、体力に自信が
有る彼は、すぐに現場に向かおうとするが・・・

医療整備の整っていない山荘の診療所に、将来を嘱望されて
いる心臓外科医の速水圭吾が送り込まれる。教授の命令という
事で、断る事も出来ず、夏の間だけとの約束で現地に向かう。

文明の利器に慣れすぎた若者たちに、医療の原点を見せると
いうのが目的なのかな。
大学病院に居ると人の命の重さに無頓着になるという事も
有るのだろうし、医師としての腕は器用なのだろうけど、
アドリブの利かない医師として、環境に適合した診察が出来る
のかどうかはまた別問題だ。

当初は沢口哲夫が、圭吾の医師としての手腕に嫉妬する余り
体の良い左遷を命じたのかと思ったけど、倉木泰典との関係を
見る限りでは、そういう意図はなさそうな感じもするし、
その辺の意図自体は追々と伝わってくる物が有るのだろう。

僻地医療ということで、Dr.コトー診療所と被る一面が
無きにしも非ずだけど、全く別物として見ることも出来る。

山荘では医師としての最先端な医療知識は必要なく、別の所が
求められているという点で、圭吾の中でそれをどう受け止め
成長の糧にしていくのかが楽しみなドラマだった。

初回という事で無難なドラマを演出した感じ。
皮肉だけど、自殺しようとしていたのではないかとする男性
と女性患者を引き合いに出して、どちらを優先的にヘリコプ
ターに乗せて下山させるのか、トリアージ的な決断を求められる
シーンが有ったけれど、自殺しようとしていた人物が先に
運ばれその結果、女性が助からないなどというありがちな
複雑な感情を喚起する内容ではなく、どちらも助けてしまうと
いう辺りがやや微妙な感じもうける。

山荘での怪我・病気は自己責任ではないか?とする意見に対して
倉木泰典はそれは違うと否定していたけど、私的には自己責任の
領域のような感じがするので、その辺の相容れない主張の
ドラマに何処まで感情移入出来るか。

速水圭吾 …… 向井理 (29歳、心臓外科医)
小山遥 …… 尾野真千子 (28歳、山小屋を経営する両親に育てられ
東京で看護師)
平原あかり …… 小池栄子 (34歳、ベテラン看護師)

小山雪乃 …… 三浦理恵子 (38歳、雄一の後妻)
井上幸治 …… 山崎樹範 (37歳、不動産業、山荘でアルバイト)
沢口光香 …… 市川由衣 (23歳、教授の娘、圭吾のフィアンセ)
木野憲太 …… 菅田将暉 (19歳、明慶大学医学部生徒)
村田佳秀 …… 小澤亮太 (21歳、明慶大学医学部生徒)
鈴木真子 …… 能年玲奈 (20歳、明慶大学医学部生徒)
田中謙介 …… 前田公輝 (18歳、山荘アルバイト)
宮下エミリ …… 折山みゆ (25歳、山荘アルバイト)
平原桃花 …… 本田望結 (6歳、あかりの娘)
野村恭介 …… 戸次重幸 (35歳、遥が働いていた病院の医者)
速水悦子 …… 中田喜子 (56歳、母、健康診断で問題が・・)
小山雄一 …… 笹野高史 (65歳、遥の父親)
高井聡志 …… 佐藤二朗 (43歳、医学生時代から山の診療所でボラ
ンティア)
沢口哲夫 …… 松重豊 (55歳、速見の上司)
倉木泰典 …… 時任三郎 (55歳、「山の診療所」の責任者)

岡村忠志 …… 相島一之 (42歳、滑落・解放骨折)
高橋恵 …… 映美くらら (35歳、登山中に肺水腫)
瀬尾隆一朗 …… 浅利陽介

松永京子、木下貴夫、松井範雄、上村愛香、一谷真由美
吉田エマ、俵木藤汰

評価:★★★★★☆☆☆☆☆ (6.0)

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