サマーレスキュー〜天空の診療所〜 (2012年7月期・TBS・日曜21時枠) 脚本：秦建日子 チーフプロデューサー：志村 彰 プロデューサー：高石明彦 関川友理 演出：日比野朗、本多繁勝、水村秀雄、竹園元 音楽：羽毛田丈史 主題歌：Superfly「輝く月のように」 http://www.tbs.co.jp/summerrescue/

第2話 判断ミス？！夕陽に託す緊急手術
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少しずつ登山客も増えてくる。
その中の一人、佐藤朋子は風邪気味という事も有って、山頂に
登頂する前に診療所で受診するが、圭吾は軽い風邪なので
薬を処方する。しかし遥は、簡単にクスリを出すだけで
問診もせず登頂を許可したことにあきれかえり、彼に山をなめ
ていると非難していく。

遥の主張は至極まっとうなものが有るとは思うのだけど、
彼女の場合、5歳の子供を助ける事の出来なかった苛立ち感を
そのまんま圭吾にぶつけているのではないかという所に繋がっ
てしまっているので、微妙に写ってしまうところもある。

医師としての欠点を描き出すというよりも、登山に対する
ハウツー色が強い内容で、どの人物も登山に対する認識が甘く
何処に責任が有るのか特定するのが難しい。

圭吾だけが非難されてしまう事への違和感も有るし、頭ごなし
にしかり飛ばすだけしかり飛ばす遥のキャラクターが癖があり
すぎてなかなか感情移入するのも難しい。

圭吾を貶すだけ貶して、最後に彼の外科医としての能力を示して
彼の存在を持ち上げていくやり方も悪くは無いけど、技術力の
高さみたいなものを誇示出来たかどうかはやや微妙な物が有った。

やたらと協調性を求めている遥が自分の事ばかりに終始して
いる感じが皮肉にもエゴとして写り、我の強い彼女の主張が
圭吾の事情も知らずに傷つけていくことで、より彼女の中の
キズを深めていくのではないかと思う所も有るし、圭吾の母親
の件で知らぬ存ぜぬ事とは言え、厳しい言葉を投げかける事が
反射的に彼女の立場を悪くしていく所など、先行き不安な
ドラマではある。