サマーレスキュー〜天空の診療所〜
(2012年7月期・TBS・日曜21時枠)

脚本:秦建日子、及川真実
チーフプロデューサー:志村 彰
プロデューサー:高石明彦 関川友理
演出:日比野朗、本多繁勝、水村秀雄、竹園元
音楽:羽毛田丈史
主題歌:Superfly「輝く月のように」

http://www.tbs.co.jp/summerrescue/





第5話 第2章スタート!!桃花が行方不明!突然のプロポーズ!
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最先端医療のドイツ留学を断り山荘の診療所に再び向かった速水
の事を追って、婚約者で次期病院長として名高い沢口の娘・光香
は、なんとかドイツ留学に速水を行かせるために説得する。
一方桃花は父親の誕生日に渡す為の星の石を捜す中で、周りの
人たちを心配させていく。

最先端医療を学ぶ事によって、一人でも多くの命を救うことを
優先させるべきなのか、それとも僻地医療で一人の命を優先
させるべきなのか。

患者の命を助けたい気持ちに変わりはないけど、人員には限りが
有り、配分の優先度を何処に持って行くのか。
沢口のお気に入りの速水が何故山荘の診療所に送り込まれたのか
その辺の意図が描かれ、またそこで経験している倉木自身に
山荘の診療所をどうすべきなのかを問うということで、改めて
医療問題を取り上げる。

経営的・大局的に医療界を見た立場の人間と、現場で医療従事
者として働いている医師との温度差が描かれた格好で、昔から
多かれ少なかれ存在している問題ではあると思う。
ただ速水先生が長い事この山荘に留まる理由付けとしては弱い
ものがあるし、価値観を覆されるほどの現場が有るとは思えず
どうしてもドラマとしての問題点や葛藤が小さく見えてしまう。

遥の求めている医療従事者の形が速水の中に有ったとしても、
恋愛に於ける三角関係には正直なり得そうにもないという所が
このドラマの辛い点。お約束のようにして、結婚相手は同じよ
うな信念やら趣味・趣向の人が良いとする事で、遥と速水を
結びつけようとしているけど、二人の距離感は遥かに遠い感じ
がしているし、やや現実性を失っている気がする。

ミイラ採りのハズがミイラ化している皮肉さなんかは十分に
感じるものがあるけど、山荘の医療に関しては一個人の病院
レベルで考えるべきものではないと思うし、工夫すればそれな
りにソツなく問題は解決出来そうに見えて来るだけに、ドラマ
としてはなんとなくぼやけている感じのする内容だった。

遥周りのエピソードに関してもワンパターンな過去
の回想シーンの映像ばかりという感じで、もう一工夫欲しい。
ただ今回は遥の母親が亡くなった時のエピソードが描かれた
ので彼女が一つの命に拘る理由付けとしては、それなりに説得力
が有った感じがする。

速水圭吾 …… 向井理 (29歳、心臓外科医)
小山遥 …… 尾野真千子 (28歳、山小屋を経営する両親に育てられ
東京で看護師)
平原あかり …… 小池栄子 (34歳、ベテラン看護師)

小山雪乃 …… 三浦理恵子 (38歳、雄一の後妻)
井上幸治 …… 山崎樹範 (37歳、不動産業、山荘でアルバイト)
沢口光香 …… 市川由衣 (23歳、教授の娘、圭吾のフィアンセ)
木野憲太 …… 菅田将暉 (19歳、明慶大学医学部生徒)
村田佳秀 …… 小澤亮太 (21歳、明慶大学医学部生徒)
鈴木真子 …… 能年玲奈 (20歳、明慶大学医学部生徒)
田中謙介 …… 前田公輝 (18歳、山荘アルバイト)
宮下エミリ …… 折山みゆ (25歳、山荘アルバイト)
平原桃花 …… 本田望結 (6歳、あかりの娘)
野村恭介 …… 戸次重幸 (35歳、遥が働いていた病院の医者)
速水悦子 …… 中田喜子 (56歳、母、健康診断で問題が・・)
小山雄一 …… 笹野高史 (65歳、遥の父親)
高井聡志 …… 佐藤二朗 (43歳、医学生時代から山の診療所でボラ
ンティア)
沢口哲夫 …… 松重豊 (55歳、速見の上司)
倉木泰典 …… 時任三郎 (55歳、「山の診療所」の責任者)

小坂逸、川田希、加門良、大草理乙子、田中清貴
堀井美香(アナ)

評価:★★★★★☆☆☆☆☆ (5.0)

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