たぶらかし -代行女優業・マキ-
(2012年4月期・日テレ・木曜深夜枠)

原作:安田依央
脚本:森下直(1)、西田直子(2)
演出:遠藤光貴(2)、白川士(1)、三島有紀子
総合演出:遠藤光貴
プロデューサー:堀口良則、藤原努
チーフプロデューサー:堀口良則
高橋優「セピア」

http://www.ytv.co.jp/taburakashi/index.html





第7話 別れない女の理由!!優柔不断な恋の結末。10年の腐れ縁を断つ
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不破幹生は沙耶香と結婚する前に、女性関係を清算する為に
代行女優マキに恋人役を演じてもらい、彼女から相手の女性
に次々と別れるよう話してもらうことに。咲子と幸恵と別れ
る事に成功するが、最後の女性は10年間付き合っている会社
の同期であり上司でもある満子だった。彼女は結婚はしない
が別れにも応じないとして、二人の苦楽を共にしてきた時間
を主張してくる。

近年別れさせ屋という職業があるくらいだから、特に驚くべき
ものではなかった様な感じもする。
問題は多少痛みを伴うとは言え、本人達でも処理できそうな
案件に対して、何故代行女優を雇うに至ったのか。

初めてモンゾウのキャラクターが活かされるシーンを見た
気がする。

最初に別れを告げる際には、本気度が全く感じられなかった
ので、マキが女優モードに入るシャワーシーンを境にして
違いを見せつける辺りは、ドラマとして定番ではあるけど、
面白く出来ていた部分か。

感情的になり包丁がやたらと飛び出したり、死ぬ死ぬサギのよ
うな駆け引きが色んな所で描かれていた点では、ちょっとくどい
様な感じがしていたし、ドラマを通して本人達に処理させる
流れを形成していく所に代行としての上手い段取りが隠されて
いる。

ただ代行女優を演じさせるという割に、本人達があんまり情報
を明かしていないという状況が気になる部分で、ドラマとしては
後半のサプライズ感にも繋げたいところなのだろうけど、
やはりもう少し依頼人とは直接関わって感情移入していかない
となかなか説得力に繋がっていかないのかなと思う。

不破幹生という人物が優しさという名の下でやりたい放題。
そんな彼だけが幸せを掴んでいくという辺りの結末にも少々
気になる所が有るし、全てを失ったであろう満子が開放感を
感じたとする台詞を持って、何処か救われた気にさせる所が
なかなか面白く現れていたと思う。

冬堂マキ …… 谷村美月 (ORコーポレーション・役者)
水鳥モンゾウ …… 山本耕史 (ORコーポレーション・役者)
松平トキタダ …… 段田安則 (ORコーポレーションの代表)
藤ミネコ …… 白羽ゆり (ORコーポレーション)

相原沙耶香 …… 三倉茉奈 (フリーライター・幹生の恋人)
山之内満子 …… 渡辺真紀子 (週刊ミセス編集長・幹生の同期)
不破幹生 …… 石井正則 (沙耶香の恋人・満子の部下)
二塚咲子 …… 彩也子 (不破の交際相手、二人を殴る)
幸恵 …… 高田郁恵 (不破の交際相手・包丁を持ち出す)
週刊ミセス編集者 …… 井上尚、伊藤俊輔
満子にぶつかった男 …… 佐藤優 (満子にボコられ)
警官 …… 高木健 (満子を逮捕)

評価:★★★★★☆☆☆☆☆ (5.0)

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