たぶらかし -代行女優業・マキ-
(2012年4月期・日テレ・木曜深夜枠)

原作:安田依央
脚本:森下直(1)、西田直子(2)
演出:遠藤光貴(2)、白川士(1)、三島有紀子
総合演出:遠藤光貴
プロデューサー:堀口良則、藤原努
チーフプロデューサー:堀口良則
高橋優「セピア」

http://www.ytv.co.jp/taburakashi/index.html





第13話 立てこもり犯の娘!死を覚悟した最終舞台凶悪犯の父との対決
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マキが借金をしている金融会社の社長・南原から依頼を受ける。
娘が強盗・立てこもり犯によって人質になっており、犯人は
20年前に別れた娘との再会を求めているという。マキには
その娘役になり、なんとか娘の麻美を助けて欲しいというもの。
マキは犯人の娘に関する情報が何もないので演じる事は不可能
だとするが・・・

俳優にありがちな即興での演技力を求めるという内容。
コールド・リーディングの様な形で会話していく中で相手の
情報を引き出し、会話していくウチに娘像に近づけていくと
いう奇抜なアイディアの内容だけど面白く出来ていた。

なによりも人質になっている娘の家族の事情も上手く利用して
犯人を説得していくというのだから、面白く出来ていた。

犯人の中に誰かを傷つけようとする意図は無かっただろうし、
要求するものが無いという辺りが意外にも思えたが、マキの
借金を帳消しにするが為のキャラクターって感じにも見えて
しまうのは残念。

モンゾウやミネコの使い方など、ドラマの回が進むに従って
少しずつバランスよく取り入れていく格好だったし、関わらせ
方も面白く出来ていた。モンゾウの役割はかなり癖が有って
一つ間違えば、相当安っぽい役割だったけど、最終話は
探偵物語ネタでクスリと笑わせる所に繋がった。

このドラマ、冒頭では散々谷村美月さんの露出度で客寄せして
いたのに、話の流れに従いどんどん服を着ていくという
元イエローキャブ・野田義治式の展開だったね。

この枠のドラマは、深夜枠の中でも一番面白く出来ている作品
が多い。

冬堂マキ …… 谷村美月 (ORコーポレーション・役者)
水鳥モンゾウ …… 山本耕史 (ORコーポレーション・役者)
松平トキタダ …… 段田安則 (ORコーポレーションの代表)
藤ミネコ …… 白羽ゆり (ORコーポレーション)

藤田敦夫 …… 村田雄浩 (立てこもり、妻・朋子・娘綾音と死別)
南原満 …… 菅田俊 (南原金融社長、妻が実家に・・・)
南原麻美 …… 松本花奈 (娘、人質)
沢田刑事 …… 吉満涼太 (犯人に呼びかける)
アナウンサー …… 石川雄亮
刑事 …… 骨川道夫

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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