タイトロープの女
(2012年1月期・NHK・火曜22時枠)

脚本:金子ありさ
音楽:江藤直子
演出:梛川善郎
制作統括:海辺潔
主題歌:井手綾香「きっと、ずっと」

http://www.nhk.or.jp/drama10/rope/





第5話 パンドラの箱 / 父は誰?衝撃の事実から裏切りの連鎖が…!
--------------------------------------------------------

--------------------------------------------------------

会社が倒産寸前で社員や家族が路頭に迷う寸前に、由梨が提案
したカラーワイヤーの開発によって、ひとまず経営は軌道に
乗るが、その過程で生じた由梨と恭子の溝は埋まらず戸惑う
事になる。そんな中で、見つかった一通の手紙には、驚くべき
真実が書かれていた。

前回のラストでの恭子と由梨の立場をまるで反転させたかの
ような内容だった。

二人が和解するには同じ立場に追い込むことこそが必要なもの
だろうし、かといってより二人の距離を遠ざけるような事実を
突きつけてしまった感じは、ドラマをどのように収拾していく
のかなかなか興味深いところにドラマを追いやった感じもする。

恭子が動揺している事は分かるけど、如何にも由梨にその事実
を知らせようとする演出意図があからさますぎて、後半部は
やや拍子抜けだった印象もあった。

父親と同じ視線に立って仕事をすることで徐々に父親のことを
分かっていくという流れは良くできていた。自分の知らなかっ
た父親の色んな顔を知ることこそが、理解する事へと繋がって
いるのだろうしね。
ただそれでも由梨の中に存在していた父親に対する違和感やら
複雑な心境の理由付けとしては面白い事実が存在していたなと
いう感じだった。

さて小野田の存在がまたクセがあって面白いですね。
とっくに首になっていても良いはずの男がここまで居続けて
いる理由も分からなかったけれど、ここに来て、父親の夢と
いう大義を持って大胆なことをしていきそうな感じで、より
期待感が膨らむ作りかなと。

十倉由梨 …… 池脇千鶴 (芦屋の豪邸で育ったアラサーのお嬢様)
十倉恭子 …… 高岡早紀 (由梨の継母)
永沢吉行 …… 小澤征悦 (十倉家の顧問税理士)
高木旭 …… 本田博太郎 (会社創設時からいる経理担当)
橋本昌治 …… 佐川満男 (十倉ワイヤーの創設時から働く職人)

榊敬一郎 …… 石田卓也 (生前の龍司を知る最も若い社員)
古谷勇人 …… 姜暢雄 (演奏会のイベントコーディネーター)
十倉龍司 …… 田村亮 (由梨の父親で、十倉ワイヤーの創業者)
小野田克己 …… 笹野高史 (現・十倉ワイヤー社長)

幼少期の十倉由梨 …… 後藤凪彩
斎藤サチ …… 宮田圭子 (十倉家のお手伝いさん)
古谷美咲 …… 山路梨瀬 (勇人の妻)
井上忠久 …… 蟷螂襲 (十倉ワイヤー)
吉木渡 …… 木内義一 (十倉ワイヤー)
飯倉敦夫 …… 松寺千恵美 (十倉ワイヤー)
市原朋子 …… 紅萬子 (十倉ワイヤー)
菊池舞 …… みれいゆ (十倉ワイヤー)
大柴毅 …… 田村ツトム (由梨の雇い主)


大庭恵子 …… 八田麻佳 (難波物産、懇親会にて)
岡英世 …… 一木美貴子 (岡和ゴム工業、懇親会にて)
倉持友美恵 …… 杉江美奈 (瞳美屋、懇親会にて)


評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

inserted by FC2 system