トッカン 特別国税徴収官 (2012年7月期・日テレ・水曜22時枠) 原作 - 高殿円『トッカン 特別国税徴収官』（早川書房刊） 脚本 - いずみ吉紘 音楽 - 佐藤史朗 演出 - 水田伸生、長沼誠 チーフプロデューサー - 大平太 プロデューサー - 福井宏、下山潤 主題歌：Mr.Children「hypnosis」 http://www.ntv.co.jp/tokkan/

第4話 友達に裏切られ…愛人と消えた３億円の行方…真実を暴きオ
トシマエつけてみせます！
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鈴宮は芽夢が白川の店で働くホステスだと知らず、一緒に
飲みに行った際の写真を隠し撮りされる。その写真を持って
徴収官に強引に接待を強要されたとする圧力を掛けられ、
それが週刊誌に載れば徴収力を失い国家の破綻にも繋がる
事にも発展しかねない。鈴宮は芽夢に逢いに行くと、
偽善者の貴方には分かるはずもないとブチ切れられ、返り討ち
に有ってしまう。鈴宮は辞表を提出して実家に戻るが・・・

前回あれだけシツコイくらい"ぐーぐー"言っていたのに、今回
は全くぐーの音も出なかった。

鈴宮が一度挫折して、実家の父親の元に帰り、被害者の気持ち
加害者の気持ちというものを同時に味わいつつ、再生に向けて
動き出すという展開自体は面白いと思う。

深樹と芽夢の関係などそれ程長くはないにしろ、芽夢が深樹の
過去や現状を知りつつも、偽善者だとする主張に相当無理が有る
感じがするし、疑うべき事をしている白川耀子らが大手を振っ
て正しい事をしているとする主張自体に相当癖のあるものが
有った。
そもそもこの白川自身、自分が違法性だと認識しつつも、
栗本議員や厚生労働省のしている実体を世間にアピールしよう
としているのが目的だと思うので、納税未納の件とはまた
別問題な感じがする。

誰が最も悪いのかに於いては、深樹でも白川でも、そして芽夢
でも無いとする主張の流れが有るので、解決した後にも何処か
スッキリとした感覚が無く、深樹が謝罪するのであれば、同時
に芽夢や白川自身にも謝罪すべき一面が有るハズで、その辺の
複雑な感情が入り乱れすぎていて、どうにも煮え切らない内容
だった。

まぁ冒頭から登場して来ていた白川耀子の件が片付いたので
また次からは新しいステージに進めると思うので、違った感じ
で見られるのかも。

税務署徴収官なのか国税局査察部なのか刑事なのか、その辺
の曖昧さなんかもドラマとして微妙に写るところなのかな。
インサイダー取引など大がかりな件に絡まずに、滞納して
いる税金やら消費税などを取り立てていく地味なドラマを
展開している方がこのドラマらしさが出る所ではないのかな。