トッカン 特別国税徴収官
(2012年7月期・日テレ・水曜22時枠)

原作 - 高殿円『トッカン 特別国税徴収官』(早川書房刊)
脚本 - いずみ吉紘
音楽 - 佐藤史朗
演出 - 水田伸生、長沼誠
チーフプロデューサー - 大平太
プロデューサー - 福井宏、下山潤
主題歌:Mr.Children「hypnosis」

http://www.ntv.co.jp/tokkan/





第6話 徴収官VS裁判官…悪事を法が守るなんて許さない!私が食い止めます!
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宝町税務署に計画倒産を画策しているという内部告発が有る。
インターネットのドロップシッピング業社の一つ、ホツミという
会社で、社長の幾嶋と弁護士が計画倒産について会話している
のを耳にしそれを指摘すると首になったという職員からの告発
だった。一件当たりの初期費用60万円を大勢の契約者から集め
て数千万円以上の利益を得ており、その利益を計画倒産によって
持ち逃げしようとしているとの事だった。裁判所で倒産が決定
すれば、滞納された納税は回収は不能になるばかりか、顧客の
金も失い被害者は多数出てしまう。深樹は焦るが、鏡は自分
たちの仕事は国税の事だけだとして、Sする事を命じる。

税務署の仕事が法律の下でしか動けず、お役所仕事的な対応
に従事するもどかしさを感じると共に、そんな事務的な仕事だ
けをこなしていくことが、本当に仕事なのかという事を描いた
ものだった。

税務署員と納税者との関係を描いてきたけれど、今回は
役人と役人の駆け引きなども描かれ、色々と趣向を凝らして
いる印象も有った。

日本のドラマにありがちな、仕事や言葉の紹介色の強い一面
も否定できなかったけど、最終的には人、法律、心という
キーワードを面白く絡めて描いた気がするし、役人同士のやり
とりを通して、改めてお役所仕事を非難するような作りになって
いる所は興味深く出来ている。

ただ深樹の独り立ちのエピソードを描きたい気持ちも分かる
けど、一人で対峙するには少々心細いモノが有るし、強引な
感じもしてくる話だった。

計画倒産のブラックリスト入りしているような人物にお役所も
容易に株式会社の設立を許可している所にも問題が有りそうだ
ね。

内偵している際に携帯音で見つかってしまうシーンとかベタ
な展開だけど、深樹のドン臭さにイラっとくる面もまだまだ
多いなと。まぁその展開もりりィさんとのやりとりで上手く
帳消しにするような内容にはなっているけどね。

鈴宮深樹 …… 井上真央 (宝町税務署の新米徴収官"ギョウニン")
鏡雅愛 …… 北村有起哉 (宝町税務署の特別徴収官)
鍋島木綿子 …… 鈴木砂羽 (宝町税務署の特別徴収官)
南部千紗 …… 木南晴夏 (国税局査察部"ナサケ")
相沢芽夢 …… 美波 (派遣社員)
金子長十郎 …… 池田鉄洋 (宝町税務署の特別徴収官)
池戸則夫 …… おかやまはじめ (宝町税務署の特別徴収官)
釜地亨 …… 笠原秀幸 (宝町税務署の特別徴収官)
鈴宮益二郎 …… 塩見三省 (宝町税務署の特別徴収官)
清里肇 …… 岩松了 (宝町税務署の特別徴収官)
白川耀子 …… 若村麻由美 (銀座のママ)

内藤典彦、藤森賢治、五十嵐麻朝

錨喜理子 …… 星野真里 (32歳、宝町税務署徴収第1部門徴収官)
帯刀周吾 …… 嶋田久作 (東京地裁民事第20部主任書記官)
幾嶋ツトム …… 堀部圭亮 ((株)ホツミ社長、プロの潰し屋)
大島史子 …… りりィ (大島プラスチック)
時雨沢瑠璃 …… 手塚理美 (裁判官)

児玉貴志、紅伊修平、クラ、しのへけい子、小林徹
瀬戸将哉、柴田次郎、千咲としえ、村中玲子、若林幸樹、大川真澄

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