トッカン 特別国税徴収官 (2012年7月期・日テレ・水曜22時枠) 原作 - 高殿円『トッカン 特別国税徴収官』（早川書房刊） 脚本 - いずみ吉紘 音楽 - 佐藤史朗 演出 - 水田伸生、長沼誠 チーフプロデューサー - 大平太 プロデューサー - 福井宏、下山潤 主題歌：Mr.Children「hypnosis」 http://www.ntv.co.jp/tokkan/

第7話 悪徳ガールズ・バー楽して稼げる裏バイト売り上げ偽装の巧
妙手口を暴け！
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鈴宮たちは、かつて銀座でクラブ経営をして財を成した、
豊成清志。その息子・陽一はその物件を相続すると若者向け
ガールズバーに転身させるも、経営不審を理由に税金を未納。
2千万円の滞納だけでなく、申告している売り上げもかなり
過少申告しているであろう事が明らかで、追徴課税分も
合わせて4千万円以上の案件になるという。特捜のホンテンに
任せるべき案件にも思えたが、金子統括と話合いの末、
宝町税務署が担当する事になる。店は実質的に尾崎という
マネージャーが担当し、陽一自身はまるで店にも寄りつかない
生活をしている事が分かる。

なかなか面白い内容で、登場人物同士のやりとりにも興味が
持てたし、今回の所得隠しの件でも、深樹の成長を感じさせる
ものが有ったし、チームワーク、統制の取れた関係である事
が提示出来たし、トッカンと深樹、木綿子と深樹、千紗と深樹
の関係などとてもバランスよく描かれていた。

これまでのお涙頂戴物のドラマよりも、こういうネタの方が
気軽に見られて面白いかも。
色んなネタが混在しているけど理路整然としていて、一気に
錨喜理子ネタに繋げていくところも面白く出来ているし、
喜理子の精神不安定な一面を見ると、以前放送していた
この枠のドラマ「anego-アネゴ-」のともさかりえさんの様な
迫力が有り、上手い事星野真里さんが演じていたなという印象
だった。

売り上げの件など、なんとなく税務署が本気で調べれば簡単に
分かりそうな気がするし、少し見れば業界の関係者ならば
一日どのくらいの売り上げがあるのか分かりそうな気がする。

女性を対象としたドラマ故に、仕事と家庭と結婚に於ける勝ち組
負け組的要素も混在していて、その辺の所で女性陣が静かな
葛藤が起きている辺りも、上手い感じでドラマを盛り上げて
いると思う。