TOKYOエアポート 〜東京空港管制保安部〜 (2012年10月期・フジ・日曜21時枠) 脚本：宇田学 音楽：ティム・ウィン プロデュース：長部聡介、関口大輔 演出：西坂瑞城 http://www.fujitv.co.jp/tokyo-airport/index.html

第1話 空を操る航空管制官、空中衝突を回避せよ！
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グランドスタッフとして働いていた香織は突然思い立って、
管制官としての仕事を目指す。教習の際にパッションを感じた
という結城は彼女を管制官として迎え、指導教官として竹内
を指名する。

昨年CSで放送していた「東京コントロール」の続編ともスピン
オフとも言える作品。東京コントロールの中でも出て来た
結城、氷室、矢野、中島、田辺が登場しているが、今後は
もっとこのドラマとの連携が図られているかも。
中島以外は役職が変わっているようで、中島だけは今でも東京
コントロールで働いている事を示唆するかのようにして、無線
カメラ映像の中に顔見せしてきた所は、東京コントロールを
見ていた人には嬉しいサプライズ登場なのかも知れない。

とにかくCSで放送したときに比べて圧倒的にビジュアルの面で
パワーアップしている。
東京コントロールの場合、日本の全空を扱っていたような感じ
だったけど、ここでは羽田に限定される上空を扱っていくのかな。

とても仕事熱心で才能に溢れているであろう香織の立場も分か
らないでもないが、初回から少々難しい案件の決断を強いた
感じもする。ちょっと天候をかじっただけで、滑走路付近の
風を読もうとする試みはちょっぴり説得力が無かった。

エマージェンシーの機体と、片方のエンジンが機能していない
飛行機がダイブアウト要請をしていく状況というのも、
前作の中では見られたものだったが、すぐに着地させるべきど
うかの判断に於いて、前作では裏目に出てしまった所が有った
けど、ここではとりあえず彼女の運の強さというべきものが
出ていたのかなと思う。ただ運で処理してはいけない案件で
有り、大多数の人物が着陸のタイミングや滑走路を示唆して
いるにも関わらず、主人公ばかりの主張をすくい取ってしまう
となると、後々角が立ちそうなエピソードだったかな。

ただ羽田空港の映像美は十分感じる事が出来た。
日本人は欧州の建築美に酔いしれる部分が有るけど、日本の
高層建築物もじっくりと魅せるような構成で描けば、ドラマと
しては楽しめる要素の一つとして十分成立するものだと思う。

そして流石に地上派だけ有って出演しているメンバーの多さと
豪華さみたいなものは感じる所かな。
前作を知るものにとっては敷島珈琲がどうなっているのか
気になるところ。

個々に抱えている問題なども少しずつ露わになってきているが
とりあえず初回なので、それぞれのキャラクターの特徴を視聴者
に印象づけるようなエピソードだった。