TOKYOエアポート 〜東京空港管制保安部〜
(2012年10月期・フジ・日曜21時枠)

脚本:宇田学、徳永友一、早船歌江子
音楽:ティム・ウィン
プロデュース:長部聡介、関口大輔
演出:西坂瑞城、長瀬国博

http://www.fujitv.co.jp/tokyo-airport/index.html





第6話 究極の選択−1人の命vs200人の命
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日本では木枯らしが吹き荒れて、関東近県の空港ではランウェイ
クローズが相次ぐ中、不運なことに旅客機の一機が着陸する
際にオイルをまき散らしてしまった為に、羽田でも使用出来る
滑走路が一本となっていた。そんな状況の中で、政府専用機の
パイロットの廣田からメディカルエマージェンシーの着陸の
要請が入る。更に200人を乗せた旅客機の山本機長からも右エン
ジンが止まっているとして緊急着陸の要請が入り対応に迫られる
のだった。

国土交通大臣の栗山が視察に来る事になり、アジアのハブ空港
としての空港の役割を求められ、・管制官に対する要求もより
求められていく。結城もまた同時に精神論だけでは対処出来ない
状況に有る管制官の労働環境を説明し改善を求めると同時に、
リスク管理の徹底のための意見を主張していく。

空港のリスクに対するそれぞれの見解の違いが面白く現場で
葛藤として現れた話だった。

設定上上手く出来ているのは、先に緊急着陸の要請が入ったの
が政府専用機であるという事と、それに搭乗しているのが国の
大臣であるという立場の人間である事。人の命を図りに掛ける
ような状況でもあるし、人数を取るのか、目の前の命を取るの
かでの上手い葛藤具合を管制室のスタッフに求めた点だ。

マニュアルでは優先順位は先にエマージェンシーを寄越した
方にあり、空港に近い上空にいる飛行機という二重の優位性
を政府専用機側に持たせていることで、より決定に於いて
難しい決断に迫られている点。

世間で報道されている事実と現場で起きている見解の違いなど

ドラマとして一番驚いたのは、仲間の中でもアウトロー的役割
を果たしてきた近藤が、ここにきて急速に仲間達に溶け込んで
いる点かも。それがフラッグとなって、今回の流れに繋がって
しまう所も有ったのだろうけど、機械では図れない人間同士
のやりとり、アナログ的感覚が求められているとする部分を
ストリップ運行票などの例も同時に引き合いに出して、必要性
を訴えている辺りは上手いドラマに仕上がっていた。

本上たちのエピソードもメインを潰さない程度に盛り込んでいる
所など上手く同時進行している状況を描いているな。

篠田香織 …… 深田恭子 (30歳、管制官)
酒井真奈 …… 佐々木希 (24歳、管制官)
近藤幸宏 …… 要潤 (32歳、主任管制官・訓練監督者)
山下佑司 …… 瀬戸康史 (24歳、管制官)
竹内裕美 …… 瀬戸朝香 (35歳、主任管制官・訓練監督者)
氷室一生 …… 別所哲也 (48歳、先任管制官)
矢野元治 …… 梶原善 (49歳、主幹管制官)
結城昇 …… 時任三郎 (48歳、主幹管制官)
田辺明 …… 螢雪次朗 (57歳、管制部長。東京ACCから異動)
岡本哲治 …… 長谷川朝晴 (40歳、管制官)

中島ハル …… 野波麻帆 (29歳、主幹管制官)
桐島悠 …… 佐藤江梨子 (30歳、グランドスタッフ)
城之内玲子 …… 山口紗弥加 (35歳、グランドスタッフ)
飯田博之 …… 浅香航大 (24歳、グランドスタッフ)
槙野仁 …… 神尾佑 (43歳、整備士)
流川ユキ …… 野村麻純 (整備士)
本上圭介 …… 平岡祐太 (30歳、元パイロット研修生)
工藤美希 …… 上原美佐 (29歳、ディスパッチャー)
田中 和也 …… 笠原秀幸 (空港消防隊員)
杉内泰三 …… 飯尾和樹 (45歳、バードパトロール)
村田智弘 …… 河原健二 (バードパトロール)

大野 …… きたろう (空港内・お土産屋)
敷島貴志 …… 野間口徹 (コーヒーショップの店長)
横山博 …… 小野武彦 (コーヒーショップの店長)

栗山 …… 橋爪淳 (国土交通大臣)

佐藤一平、小浜正寛、窪園純一、武発史郎、中込真理子
大塚ヒロタ、板倉光隆、田村隆、山内健嗣、坂本誠
白石タダシ

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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