運命の人
(2012年1月期・TBS・日曜21時枠)

原作 - 山崎豊子「運命の人」(文藝春秋刊)
脚本 - 橋本裕志
音楽 - 佐藤直紀
演出 - 土井裕泰、吉田健ほか
プロデュース - 瀬戸口克陽

http://www.tbs.co.jp/unmeinohito/





第3話 裏切りの代償
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国会質疑の場で社進党の横溝議員は、沖縄返還に於いてアメリ
カ側との密約が有ったのではないかと追求するも、佐橋総理
はのらりくらりと質問を回避してしまう。横溝は興奮し、
極秘電信文の存在がある事を示して、それを提示してしまう。
情報源が発覚してしまうと、提供してくれた昭子の存在が危険
にサラされるとして、なんとか情報源を食い止めようとする
が・・・

このドラマを見ているとどの人物に対してもなかなか感情移入
するのが難しいドラマである。

しかしこの文章、どういった使い方をするのが一番最適な方法
だったのか。情報源を隠して極秘電信文の存在を公にする
方法は有ったのかどうかなど興味は尽きない。
弓成に接触してきた山部や小平などが利用すれば、上手い舵取り
をしてくれていたのだろうか。

これまでの展開の中で、弓成自身の"ドヤ顔"がやたらと鼻に
ついていた訳だけど、その自信を陰で支えてくれた人物を
悉く窮地に陥れてしまった弓成の失策は、有る意味では不思議
な感覚の喜びと共に、真実追究への後退した状況に寂しさ
を覚えるものが混在している。

弓成は何度も呪文を唱えるかのように"君のことは守る"と発言
し、由里子もまた似たように"夫を信じる"とばかり繰り返し
発言している。
不安と信頼が背合わせに存在していて、

昭子自身も被害者では有るが加害者でもある。
彼女が率先して好意を寄せる弓成に機密文章を運んできた事実
も有るので、一方的に彼女が被害者として見ることも出来ない。

ただ後ろ盾がある弓成に対して、昭子の場合その辺の関係で
支えになる人物が居ない事への不安感は計り知れないものが
有るのだろうね。

弓成亮太 …… 本木雅弘 (毎朝新聞)
弓成由里子 …… 松たか子 (妻)
三木昭子 …… 真木よう子 (外務省・事務官)
山部一雄 …… 大森南朋 (読日新聞)
佐橋慶作 …… 北大路欣也 (総理大臣)

毎朝新聞
司修一 …… 松重豊 (政治部長)
清原了 …… 北村有起哉 (政治部記者)
金田満 …… 遠藤雄弥 (政治部記者)
萩野孝和 …… 梶原善 (整理部デスク)
恵比寿史朗 …… でんでん (販売部長)
荒木繁 …… 杉本哲太 (政治部記者)
仲村明 …… 笠原秀幸 (政治部記者)
久留聡一 …… 吉田鋼太郎 (主筆)

外務省
安西傑 …… 石橋凌 (外務省経済担当審議官・亮太と同郷)
吉田孫六 …… 升毅
山本勇 …… 小松和重 (事務官)
林外務次官 …… 石丸謙二郎

弓成家・八雲家関連
弓成正助 …… 橋爪功
弓成しづ …… 吉村実子
弓成洋一 …… 今井悠貴
弓成純二 …… 山崎竜太郎
八雲泰造 …… 山本圭 (由里子の父)
八雲加世 …… 高林由紀子 (由里子の母)
青山芙佐子 …… 柴本幸 (由里子の妹)
青山みな …… 甲斐恵美利 (芙佐子の娘)
鯉沼玲 …… 長谷川博己 (由里子の従兄弟)

三木家
三木琢也 …… 原田泰造 (元外務省職員、病気で退職)

弁護士
大野木正 …… 柳葉敏郎
坂元勲 …… 吹越満

週刊誌記者
鳥井裕三 …… 斎藤歩
松中雄也 …… 眞島秀和

政治家
横溝宏 …… 市川亀治郎
愛川輝一 …… 大和田伸也 (外務省)
曽根川靖弘 …… 本田博太郎
田淵角造 …… 不破万作 (自由党・幹事長)
福出赳雄 …… 笹野高史 (外務大臣)
小平正良 …… 柄本明 (自由党・小平派会長)
吉田孫六 …… 升毅 (外務省・アメリカ局長。)
川崎一郎 …… 奥田達士 (外務省・北米第一課長)
鈴森善市 …… 田窪一世 (自由党総務会長)
横溝宏 …… 市川亀治郎 (社進党衆議院議員、元弁護士)

警察
十時正春 …… 伊武雅刀 (警察庁長官)
井口 …… 小市慢太郎 (捜査二課・班長)
郷田 …… 長谷川公彦 (捜査二課・課長)

森靖之 …… 浅野和之
砂川 …… ノゾエ征爾 (人事課課長)
児玉 …… 伊藤正之 (人事課課長)
高槻 …… 伏見哲夫 (弁護士)

中平良夫、升田尚宏(TBSアナウンサー)


評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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