運命の人 (2012年1月期・TBS・日曜21時枠) 原作 - 山崎豊子「運命の人」（文藝春秋刊） 脚本 - 橋本裕志 音楽 - 佐藤直紀 演出 - 土井裕泰、吉田健ほか プロデュース - 瀬戸口克陽 http://www.tbs.co.jp/unmeinohito/

第6話 “女”の復讐
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いよいよ公判が始まる。
弓成側は報道の自由と国民の知る権利を主張するが、検察側
はあくまで弓成が男女関係を盾に、昭子を唆して機密文書を
手に入れたのだと主張し、話は平行線に。
弓成は断固とした姿勢で挑もうとするが、週刊誌は根も葉も
ない事を書き始め、しかも同郷で世話になった安西が酒浸り
の日々を送っているとの報道を受け、徐々に戦意を喪失して
いく。

今のところほぼ想定以上の展開にはなっておらず、弓成が
引き起こしたことの影響によって、家族や仲間が被害を被り
心理的に継続していくのを難しくさせるような展開だった。

ただ期待すべきは、昭子の取った行動の意図が何処にあるの
か。もちろん彼女は弓成に裏切られた事に対して憤怒している
姿はあり、自分だけが損した感じを植え付けられてはいるけ
れど、頭の切れる女性なので、その辺をどう折り合いをつけて
いくのか。
彼女の弁護士・坂元が昭子に対して大した演技者だとするけ
ど、逆に裏の裏をかいて坂元に対しても演じている印象もある。

また昭子が嫌いな夫が昭子と同じ方向性を持っていることや、
坂元弁護士の妻が、昭子に対して嫌みな態度で接している辺りも
彼女の心を反転させるに値する要素として存在していきそうだ。
取りあえず新しく出てきた松中雄也記者との繋がりによって
どういう流れが形成されていくか楽しみだね。

弓成が由里子に対して失礼な態度ばかりしか見せていない。
二人の間の気持ちが切れてしまっているのか、それとも罪悪感
から妻とは向き合いたくはないのか。

弓成は結局家族のために裁判から逃げようとするも、逃げたところで
当然状況は好転するわけでもなく、子供がいじめられる事を回避する
事には繋がらない。結局裁判は続けなければならない状況という
のは自然と形成されているような感じだ。