運命の人 (2012年1月期・TBS・日曜21時枠) 原作 - 山崎豊子「運命の人」（文藝春秋刊） 脚本 - 橋本裕志 音楽 - 佐藤直紀 演出 - 土井裕泰、吉田健ほか プロデュース - 瀬戸口克陽 http://www.tbs.co.jp/unmeinohito/

第9話 終幕へ−下される最後の審判
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控訴審の逆転有罪判決によって、再び窮地に落とされた弓成。
それでも最高裁への上告を通して、なんとしてでも名誉を
回復し、新聞記者として復帰して改めて国の欺瞞を暴きたいと
考えていくが・・・

弓成自身に裁判以外の事でもかなりの心労を強いるようなシーン
が多くなったことで、単純に弓成vs昭子で有ったり、弓成vs
政府という構図ではない部分がある。また裁判自体はほぼ弁護士
任せという事も有り、なんとも煮え切らないものがある。

ただ亮太が全てを失っていく事で、彼に対する嫌悪感以上に、
最後に来てようやく昭子に対する憤り感の方が上回ってくる事
を感じるところに繋がっているので、最終話は亮太に感情移入
して見ることが出来るだろうか。

よく現代の世界では評価されないけれど、歴史が正しさを証明
してくれるような言い方をすることがあるけれど、まさにこの
時代では弓成のした事に対して、証明出来ない状況が描かれて
いくのか。
山部が語るように、真実は必ずいつか明かされ、昭子の嘘という
ものが公になっていくのだろう。
その辺りの流れはやはり昭子の夫から漏れ出ていくことなのかな。