Wの悲劇
(2012年4月期・テレ朝・木曜21時枠)

原作 - 夏樹静子「Wの悲劇」(光文社文庫)
脚本 - 寺田敏雄
演出 - 片山修、植田尚
ゼネラルプロデューサー - 内山聖子
プロデューサー - 飯田爽、清水真由美

http://www.tv-asahi.co.jp/w-higeki/





第1話 身代わり殺人!?2000億アリバイ売る女
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大財閥・和辻家に生まれた摩子。ショーパブで掃除のバイトを
しつつ体を売って金を稼ぐさつき。
さつきはあるとき、売春した後に金を払わず出て行った三鷹台
中学の国語教師、日高賢一を刺し殺してしまう。目撃証言から
すぐにさつきが第一容疑者として新宿東署の刑事たちに目をつ
けられアリバイを聞かれるが・・・そんな中、雑誌で見て自分
とソックリな人物が居ると知った摩子はさつきと接触して、
アリバイを証明してあげると告げ、人生を入れ替えようと提案
していく。

韓国ドラマにはありがちな内容だけど、この原作自体は結構
前のもの(1982年原作)なので、寧ろ韓国ドラマ自体がパクって
いるのか。「Wの悲劇」というと角川映画の全盛時代のもの
なので映画版を思い出す人の方が多そうだけど、2年前の正月
に谷村美月さんが摩子役としてスペシャルドラマが作られて
いたよね。録画したまま未だに見ていないのだけど。

問題は2時間の枠で作られた映画やスペシャルドラマを連ドラ
版化したことで、どの辺を主に引き延ばして見せていくのかと
いう事かも。

ドラマでは顔が全く同じ人物を登場させるという事で、
その二人が突然人生を入れ替わるとしたならば、それが成立
することなのかが主軸として存在し、入れ替わることで自分た
ちの求めているものを本当に掴んでいく事が出来るのかという
興味が存在する。

一方では殺人事件が絡んでいることによって、さつきにして
みれば入れ替わるのに多くの利点があり、そのまんま摩子の
立場を全て乗っ取る事も出来そうなものがあり、その辺は心配
的な要素の一つ。

互いに制約が多く、ショウビズの世界に踏み込めば露出が多く
なる分、すぐに入れ替わりの事実も発覚しそうだし、設定として
は面白いけれど、意外と早く危機的状況は訪れそうな感じもする。

イジメや虐待など、どちら共に人生は苦難の連続だけど、
自分の足で立っている分、摩子側の方が生の実感があるのか。
遺産相続で激しい事態が起こるであろう和辻家に飛び込んだ
さつき自身も大変そうだし、お爺ちゃんがまた溺愛という名の
下で相当怪しい人物だし、何とも言えない物が有るね。

和辻摩子 …… 武井咲 (20歳、孫)
倉沢さつき …… 武井咲(二役、売春)
弓坂圭一郎 …… 桐谷健太 (34歳、刑事)
一条春生 …… 松下由樹 (41歳、ショーパブ経営者)
立花綺羅々 …… 福田沙紀 (20歳、ショーパブ)
御堂沙耶香 …… 剛力彩芽 (20歳、ショーパブ)
レイラ …… 森田彩華 (21歳、ショーパブ)
クララ …… 昆夏美 (19歳、ショーパブ)
ソアラ …… 林裕子 (ショーパブ)
和辻与兵衛 …… 寺田農 (65歳、和辻製薬社長)
和辻みね …… 野際陽子 (62歳、与兵衛の妻)
和辻淑枝 …… 若村麻由美 (44歳、与兵衛の娘)
和辻道彦 …… 中村俊介 (42歳、叔枝の三番目の夫、准教授)
和辻卓夫 …… 武田航平 (28歳、繁の息子、会社の秘書室)
和辻繁 …… 金田明夫 (60歳、与兵衛の弟)
間崎鐘平 …… 高橋一生 (35歳、与兵衛の主治医)
木村志乃 …… 広岡由里子 (32歳、和辻家のお手伝い)
西田直 …… 岸博之 (刑事)

日高賢一 …… 阪田マサノブ (被害者)

アパートの大家 …… 山田スミ子

佐々木卓馬、佐藤一平、若林幸樹、伊藤竜翼、畠中正文

評価:★★★★★☆☆☆☆☆ (5.0)

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