Wの悲劇 (2012年4月期・テレ朝・木曜21時枠) 原作 - 夏樹静子「Wの悲劇」（光文社文庫） 脚本 - 寺田敏雄 演出 - 片山修、植田尚 ゼネラルプロデューサー - 内山聖子 プロデューサー - 飯田爽、清水真由美 http://www.tv-asahi.co.jp/w-higeki/

第5話 名刑事登場富豪殺害トリック！！
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淑枝の罪を被り自分が殺害したとみんなの前で告白したさつき。
和辻家のものたちは、さつき(摩子)を守るために強盗が押し入
った様偽装工作し、彼女のアリバイを作っていくが・・・

主治医監修の偽装工作に対して、それを刑事たちは見破ること
が出来るのか。
とりあえずさつきのアリバイの件にたどり着くまでには多少
時間がかかることとはいえ、強盗説は意外と早くに覆りそうな
展開だし、強盗を意図的に工作したものの中に、どの辺に落ち
度が存在するのか興味深いものが有る。

ドラマを見ていると、和辻の中に一連の流れに関して計画を
邪魔しようとしている人物が潜り込んでいる様な感じで、
裏口にある靴跡にしても、一度鑑識を終えた後の現場から
管が見つかっていく所など、それを行ったのが誰なのかが
当面の興味として存在している。

さつきが摩子に対して双子である事実をこの段階で話すとは思わ
なかったけど、よくよく考えれば隠し通せるはずもないわけで
さつきだけが知り得る事実を使ったアクションはバッサリと
カットしたようだ。

裏口の靴跡の件では、迷いなく足跡が付きすぎていることや、
わざわざ家に入る際には靴を脱いでいるとする着眼点は悪く
無いし、早くも和辻家の足並みが乱れることで、疑うべき余地
が沢山含まれているところは、容易に事件として発覚していき
そうだ。

摩子ではなくさつきを追っている弓坂にして見れば、摩子は
興味の対象ではなく、更には一条もまた人生に対する覚悟や
執念を感じないとする摩子には興味を示さないということで、
摩子がより孤立していく状況が面白く描かれているかなと。