35歳の高校生 (2013年4月期・日テレ・土曜21時枠) 脚本：山浦雅大、高橋悠也 音楽：横山克 演出：佐久間紀佳、南雲聖一、西野真貴 総括：神蔵克 チーフプロデューサー：大平太 プロデューサー：池田健司、秋元孝之、高明希 主題歌 - EXILE「Flower Song」 http://www.ntv.co.jp/35jk/

第5話 いじめっ子の闇…同級生キャバ嬢対決！！
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文化祭にカイザーこと教育丁の阿佐田が見に来ることになった事
を知って校長は朝の職員会議の中で、教師達に成功する様圧力
をかける。文化祭のテーマ"smile、微笑みは地球を救う!"だと
掲げる中、小泉は文化祭を仕切るリーダーに馬場ではなく、問題
を起こさない生徒にやらせようとする。一軍の羽鳥梨花子が
一軍のメンバーから推薦されたことで、梨花子はそれを引き受けて
行こうとするが・・・

問題が一軍にだけ有るのではなく、二軍、三軍の意識の中にも
問題が有ることを示した流れだった。

中東での独裁政権を崩壊させた後に、市民達が恐怖政治から
逃れたにもかかわらず、自由が故の混乱状態を描いた感じ。
指導者からの縛りが無くなった分、個々の市民たちに対する倫理
感が求められる中で、結局平民たち本人の自覚がなければ
上手くはやっていけないことを端的に描いたものだった。

一軍の取り崩しを行うのは面白い事だと思うし、当然の流れでは
あると思う。
友人関係に於いて、うわべだけの付き合い感を描く所など、
これまでの学園ものにはありがちなものだけど、一軍同士の関係
に於いても決して楽なものが有る訳では無いところを描いた
のは悪くは無い感じ。

前回までの展開ではクラスの中で、他人から求められるキャラク
ターを演じることに固執するが余り窮屈さを覚える展開だった
けど、今回は逆に求められるキャラクターにこそ勝機を見出した
感じで、その辺の駆け引きも興味深く描かれる。

人は求められるからこそやり甲斐を感じるものだろうし、
求められる場所へと自然と足を向けてしまうものだと思う。

頼られることは逆にその人にしか出来ないと思っているからこそ
だとする他人からの期待感が心地よく描かれた格好だったけど、
それらも度が過ぎるとまた煩わしくなる。

馬場が安易に表面的なことだけを取って一軍を非難したのは
失敗だったけど、一軍の言動が確かに目に余るものが有り、
今回の場合、一軍をひとくくりにしたことによって矛盾感が
出て来てしまったという所なのだろうね。

暴力での解決はして欲しくなかったけど、結局馬場ちゃんに
「ゴクセン」させてしまう所に爽快感を求めているのはちょっ
ぴり安易な感じにも思えたけど、予想以上に溝端淳平くんの
キャラクターが笑えるので仕方がないかと思えるところに
繋がっている感じだ。

ホストに居場所を求めたり、ホストが使い物にならないと知った
女子高生に覚醒剤を打とうとする流れなど、色々と詰め込みすぎ
てドラマがダイジェスト版みたいな作りになっているところは
残念な感じ。
梨花子を求める気持ちも馬場を介するのは良いけど、出来れば
二軍、三軍の気持ちが直接梨花子に伝わると良かったのだろう
けどね。

馬場ちゃんが読んでいる日記は母親のものってことなのか。
それとも姉妹なのか。今回は墓参りするシーンが合ったね。