35歳の高校生 (2013年4月期・日テレ・土曜21時枠) 脚本：山浦雅大、高橋悠也 音楽：横山克 演出：佐久間紀佳、南雲聖一、西野真貴 総括：神蔵克 チーフプロデューサー：大平太 プロデューサー：池田健司、秋元孝之、高明希 主題歌 - EXILE「Flower Song」 http://www.ntv.co.jp/35jk/

第11話 衝撃の２時間ＳＰ！！今夜全ての謎が明かされる！ノートの
真実と亜矢子の失踪…卒業目前で生徒たちが職員室に立てこもり！
？彼らはスクールカーストを乗り越えられるのか？
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馬場に対する告発文と馬場の部屋に有った日記を元にした
「魔女裁判」で馬場の素性が明らかにさせていく中で、
正光は古いノートに書かれた内容から、馬場がこの学校に来て
以来この日記と同じような事が起きている事を指摘して、
馬場が生徒に危害を加えて自殺自演のシナリオを作っていた
のではないかと疑いの目を向ける。日記は母親のものでり
記憶を失った母が、自分のことを妄想の中で日記として描いて
いた為に、親孝行とばかりに日記と同じようなシチュエーション
が起きればその日記の通りのキャラクターを演じようとしていた
事を認めるが、阿佐田からのスパイ節と自分がクラスメイト
に対して悪さした事は否定する。しかし一度馬場に向けられた
疑惑によって、その信頼関係は揺らいでいく。馬場はその
犯人が阿久津である事を知っていたのだが・・・

2時間スペシャルということでとにかく長いという印象ばかり
だった。いよいよ日テレさんもフジテレビの様に、僅か10話
程度のエピソードの中でも回想シーンの挿入連発させて、総集編
的作りを意識しつつ製作したのかなという感じ。

作りとしては悪くは無かったのだけど、また「金八先生」バリ
の生徒の立てこもり事件ですか?って感じで、先日の「幽かな
彼女」でも見た生徒の抵抗の仕方を見せていくものだった。

オンラインを利用した悪意有る利用法を善意の流れとして
利用するところや、スクールカースト制度とクラス制度、
いじめの問題を絡ませて、その利点と欠点を提示し、最終的には
生徒本人たちにその判断を仰いでいくというのは悪くは無かっ
たけど、いじめの問題はカースト制度だけに始まるものではない
と思うので、こればかりは日本だけでなく人間社会に於ける
問題点として捉えるべきものがあるのだろうな。
いじめが発生して問題が発生しているクラスの生徒たちが、
クラス制度が良いとか言えるのならば良いのだけど、どの学校
にも馬場ちゃんのような人が問題を解決してくれる訳じゃない
からね。

"裏切られた気分だ"、"馬場ちゃんは自分の正体を隠していた"
など生徒から飛び出して馬場を不審に思う過程が描かれていた
けど、そもそも君たちが馬場をどの程度信用していたのか、
そして自分の正体を明らかにしたのはあくまで問題が発覚した
からであり、自発的に誰もが正体や素性を明らかにした人
など居ないにもかかわらず、馬場にだけは厳しい目を向けると
いう辺りが実に身勝手な主張で萎える。

散々イジメを主導して来た土屋で阿久津にナイフで脅されて
態度を一変してしまうところなど不謹慎ながら滑稽に思える
ところが有ったし、阿佐田が一瞬にして回復するところなど
都合良く作って有るな。

日記を使った"未来日記"的なテーマが含まれていたところは
面白いアイディアだった。