ダンダリン 労働基準監督官
(2013年10月期・日テレ・水曜22時枠)

脚本 - 秦建日子
原作 - ダンダリン一〇一
演出 - 佐藤東弥、中島悟
チーフプロデューサー - 伊藤響
プロデューサー - 三上絵里子、柳内久仁子
主題歌:松任谷由実『今だけを きみだけを』

http://www.ntv.co.jp/dandarin/




 

第2話 女ナメんな内偵24時!セクハラ社長に唸れ!!
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南三条は朝から母がセミナーで特別に購入してきたというハーブ
エキス"ナポレオン"を飲まされる中、出勤の途中で段田凛の姿
を目撃する。凛は労働法に違反しているものが目に入ると
どうしても言及せずには居られず、それを見かけた和也は
キリがないとして止めようとするが・・・
そんな折り凛は窓口で仕事をしていると、飲茶カフェの店長・花枝
が訴えにやってくる。彼女は25歳にして早くもチェーン店の
店長を任される程の女性だったが、親会社・シーナフーズの
社長・椎名孝之からのセクハラに有って困っているのだというもの。
セクハラに関しては労働基準監督署の管轄ではなく、労働局・
雇用均等室の対応だった為に、同じ部署の同僚たちは凛が暴走
するかどうかで密かに賭けるが、意外にもあっさり凛は女性に
対して管轄外だとして、適正な部署を紹介するが・・・

職場の雰囲気が「デカワンコ」っぽくて憎めない感じなところが
良いな。
前回平均以上にならないと書いたけど、意外と化ける可能性が
有るなと思わせるエピソードの流れだった。

ただこの手のドラマだと、視聴者が意外と気がつかない職場での
色んな形の労働法の違反を見せつけるだけの紹介VTRになりがちなので
その辺は漫画っぽい描写にならない様になって欲しいね。
人間関係が上手く機能することで、その辺のVTR色を如何に排除でき
るのかにかかっているのかもしれない。

公務員としての常識を打ち破ろうとしている主人公のお節介ぶり
は心地よいものが有るけど、基本的に今回の様な仕事っぷりだと
個人・私生活を犠牲にしすぎるところが有るので、あまり度を
越すとまた嘘くさいドラマになる。この辺のバランス感覚を求めたい
ところ。個人が犠牲になるという意味では、段田凛が脅迫を受けて
いる件はまさにその象徴でも有るのかなという感じ。

ドラマとしては目の前の労働基準監督署の仕事っぷりを通して、
「大人とは何か」という事を問いかけ、組織の論理によってくすぶり
続けている土手山郁夫を含めた職員たちの心に少しずつ、役所体制
を打破させるだけの心境の変化というものを植え付けていると
思う。

また現在はまだ目立っては居ないけど、相葉社労士事務所という
労働基準監督署とは対峙していくことになるであろう存在という
ものも少しずつあらわになってきた。法曹界でいうところの
弁護士と検事という関係に近いのかな。

西東京労働基準監督署
段田凛 …… 竹内結子 (32歳、「働く人を守る」為に止められない)
土手山郁夫 …… 北村一輝 (44歳、課長、役所体制に身を委ねるが・・)
真鍋重夫 …… 佐野史郎 (55歳、署長、トラブルは困るよ!)
南三条和也 …… 松坂桃李 (27歳、東大卒、5年目、凜の指導係)
温田祐二 …… 水橋研二 (38歳、監督官、優勢な人にのっかる)
小宮瑠璃子 …… トリンドル玲奈 (23歳、芝居心、頭がキレる)
太田昌子 …… 大島蓉子 (53歳、非常勤、署長の話を聞く)
田中正一 …… 大倉孝二 (38歳、監督官、空気を読みすぎる)

相葉博美 …… 賀来千香子 (50歳、相葉社労士事務所・代表)
胡桃沢海 …… 風間俊介 (27歳、相葉社労士事務所、南三条の元同期)
紺野みどり …… 西田尚美 (41歳、元郁夫の妻、雄一という息子)
南三条恭子 …… 石野真子 (50歳、和也の母、金の執着)

花枝春奈 …… 平山あや (25歳、飲茶カフェ「筋斗雲」田原店店長)
椎名孝之 …… 篠井英介 (シーナフーズ社長)

大波誠、三宮健、植木祥平、八木菜々花
神永圭佑、渡辺哲央


評価:★★★★★☆☆☆☆☆ (5.0)

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