ダンダリン 労働基準監督官
(2013年10月期・日テレ・水曜22時枠)

脚本 - 秦建日子
原作 - ダンダリン一〇一
演出 - 佐藤東弥、中島悟
チーフプロデューサー - 伊藤響
プロデューサー - 三上絵里子、柳内久仁子
主題歌:松任谷由実『今だけを きみだけを』

http://www.ntv.co.jp/dandarin/




 

 

第4話 学生絶望!?内定切り企業に唸れ
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大鷹スポーツではベトナム工場が水害の被害により多額の損失
を被った為に、内定者を獲得する余裕が無かった為に、人事部
の山形は内定切りを決行していた。しかし大鷹スポーツの顧問
社労士の胡桃沢は、内定切りは法的責任を取られるとして、
内定者が自ら内定を辞退するように誘導すべきことを提案する。
凛たちは、街頭で社歌を歌わされている内定の学生たちの姿を
見て違和感を覚えると共に、ノルマが有り、それがまた無謀な
ものだと知って労働基準に抵触する可能性がある事を示唆する。
しかし土手山の機嫌が悪く、なかなか大鷹スポーツの内定調査
をさせてもらえなかった。

多少土手山いじりの流れは安っぽさを醸し出していたけど、
これもリーガルハイなどに見るキャラクターの壊し方が
功を奏しているからなのだろうか。

ある程度このドラマも流れのフォーマットが決まっていて、
労働者の問題の提起をどの様な形で労働基準監督署員に伝えて
いくのかということと、終盤にある職員たちの報告会に於ける
互いの主張のぶつけ合うという部分に脚本家としての工夫が
施してある感じ。

今回はなんと言ってもようやく本格的に社労士が労働基準監督署と
対峙する形で登場したという件でとても興味深くなった。

段田凛の変化やいじり方の変化もこのドラマの見所であり、
考えを軟化させるのか、それとも職場ではしおらしく見せて上手い
立ち回りを見せていくのか、ドラマとしては今後共にこのキャラクター
から目を離せない作りになっていると思う。
「リーガルハイ」の羽生の人の真知子の使い方を見た後に、
段田凛が土手山からの主張に上手い形で立ち回りを見せているところ
を見ると、意外とこちらのドラマの方が策を練っている感じは
する。

一見するとまるで関係のない田中自身のエピソードの中に夢という
キーワードを含ませて、若い労働者と気持ちをとかぶせて描いて
いくところなど面白く出来ているし、労働勤務意外の仕事をしない
という役所仕事の人たちに対して、かなりイメージよく作って
ある部分が有るね。

会社は誰のものなのか。そして誰の権利を最も優先して守る
ことが日本にとって良い事なのか。簡単な様で複雑なものを
提起していると思う。

西東京労働基準監督署
段田凛 …… 竹内結子 (32歳、「働く人を守る」為に止められない)
土手山郁夫 …… 北村一輝 (44歳、課長、役所体制に身を委ねるが・・)
真鍋重夫 …… 佐野史郎 (55歳、署長、トラブルは困るよ!)
南三条和也 …… 松坂桃李 (27歳、東大卒、5年目、凜の指導係)
温田祐二 …… 水橋研二 (38歳、監督官、優勢な人にのっかる)
小宮瑠璃子 …… トリンドル玲奈 (23歳、芝居心、頭がキレる)
太田昌子 …… 大島蓉子 (53歳、非常勤、署長の話を聞く)
田中正一 …… 大倉孝二 (38歳、監督官、空気を読みすぎる)

相葉博美 …… 賀来千香子 (50歳、相葉社労士事務所・代表)
胡桃沢海 …… 風間俊介 (27歳、相葉社労士事務所、南三条の元同期)
紺野みどり …… 西田尚美 (41歳、元郁夫の妻、雄一という息子)
南三条恭子 …… 石野真子 (50歳、和也の母、金の執着)

真田佑美 …… 志田未来 (大鷹スポーツ・研修)
山形幸男 …… 阿南健治 (大鷹スポーツ・人事部長)
大鷹伸一 …… 金田明夫 (大鷹スポーツ・社長)

丸岡奨詞、平間壮一、標永久、鈴木龍之介


評価:★★★★★★★☆☆☆ (7.0)

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