ダンダリン 労働基準監督官 (2013年10月期・日テレ・水曜22時枠) 脚本 - 秦建日子 原作 - ダンダリン一〇一 演出 - 佐藤東弥、中島悟 チーフプロデューサー - 伊藤響 プロデューサー - 三上絵里子、柳内久仁子 主題歌：松任谷由実『今だけを きみだけを』 http://www.ntv.co.jp/dandarin/

第10話 傷つけた労働者への代償！？監督官を辞める時
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凛の元に謎の男から手紙が届く。
そこには不気味にも南三条と凛が一緒に写っている写真が
同封されていて、「ようやく準備が整った。大切なものが踏み
にじられる痛みを知れ」と書かれていた。
そんな中、西東京労働基準監督署では益々ダンダ化が進んでいて
田中までもが出社途中に違反を見つけて指摘してきた事を知る。
そして土手山もそんな彼らの行動に対して監督官としての仕事
に支障がない限りは厳しく言わないようになっていた。
そんな折り、労基の方に一人の女性・小西美月が相談に訪れる。
彼女はアプリドリームという一年で急成長したオンラインゲーム
の社員で、彼女によると55時間の残業をしたのに、20時間分の
給料しか支払われない事を知る。段田たちは会社の実態を調べる
為に会社を訪れ調べていく。

ドラマとしては労働者を守るのが労基監督官の仕事であるのに、
監督官の事を守るのは誰なのかという難題が突きつけられた。
誠実かつ法に遵守しているからこそ、ぶれずに監督官個人に
責任の非が及ばないようになっているにも関わらず、調査自体
は基本、一人で担当することも有って、監査を受けた会社は
担当した人物こそ悪い奴だとする認識が生まれるようだ。

完全に逆恨み以外の何者でもないけど、過度に労働者を守るが
あまり会社を潰すことにつながり結局労働者の働く場所さえも
奪っているのではないかとする疑問はこれまでにも社労士との
対決によって常々描かれているので、それぞれ自分の仕事をして
いるだけなのに、権利を巡って傷つけ合ってしまうところが
なんとも辛く、厳格すぎる世の中を描いている感じがする。

悪くはないのだけど、ここまで来ると完全に警察案件であり、
御子柴の過去を掘り下げていけば、それなりに容疑は晴れていき
そうだね。弁護士同様に会話する際にボイスレコーダーでも
仕込んでおけばいいのにね。会話の中に犯罪を立証する言葉が
次々と語られているだけに、ちょっともどかしい感じがした。

それぞれにようやく仕事に対する責任の重さというものも感じ
チームワークとしても上手いこと良い雰囲気が出てきただけに
ちょっと残念なところに話が流れているな。
最後には小西美月の情に訴えかけるところに繋がっていくの
だろうか?