ダンダリン 労働基準監督官
(2013年10月期・日テレ・水曜22時枠)

脚本 - 秦建日子
原作 - ダンダリン一〇一
演出 - 佐藤東弥、中島悟
チーフプロデューサー - 伊藤響
プロデューサー - 三上絵里子、柳内久仁子
主題歌:松任谷由実『今だけを きみだけを』

http://www.ntv.co.jp/dandarin/




 

 

第11話 何のために働くのか…監督官としての答え
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南三条が小西への有りもしない暴行容疑で訴えられて逮捕される。
起訴を取り下げる為には段田凛が会社を辞めることだとして
アプリドリームの社長・飯野慎司の手下と化している胡桃沢
が取引条件を持ちかけてくる。凛はまた一人、自分と深く関わ
ったものが人生を破滅に導かれようとしていることを知って労基
を辞めるべきかどうかで悩む中で、南三条の元に面会に行く。
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いよいよ最終話。
10日前に見たドラマの感想なのでちょっと正確性はない
かもしれません。記憶とメモを頼みに書いていますので、
その辺はご了承ください。

南三条を釈放する流れと同時に、アプリドリームの不正をどの
ようにして暴いていくのかが今回のエピソードの流れだった。

被害届を取り下げる為の偽装工作をする事は公務員として
可能なのかという点と、被害者意識を取り除いて、改めて会社
の不正を訴えることが出来るのかがポイント。

リーガルハイの最終話でも、似たような論理意図が語られていた
けど、つぶれそうな企業を無理矢理法律を犯してでも存続させる
ことは単なる延命措置にしかならず、表面的な解決でしかない
ということを如何に客観的に理解させるのかにかかっていたのだろう。

小西の父親がその辺を理解していて、娘にそれを伝える辺りの
流れはよく出来ていたと思うし、人海戦術と称して、小宮の女子力
を中心として一丸となった流れを演出したところに勝機を見出した
感じ。

今の時代、利益優先の世の中であり青臭い正義感が成り立たない
構図も分かるけど、何よりも人生は幸せになる為に努力する
訳で、幸せの条件を無条件に打ち砕こうとしている企業では意味
がないことを説いていく流れだった。社員有ってこその会社で
あるし、みんなの勇気が上手くルールというものを変えていく
という事を示すことが出来る流れだった。

凛のことだから誰にも何も言わずに消えてしまうのかなという
オチも考えられたけど、その辺を一話の頃から煽りつつも、
上手いこと仲間の存在感を引き立て、キャラクターの成長感を
描けたと思う。視聴率には表れていない程の見応えのあるドラマ
だった。

西東京労働基準監督署
段田凛 …… 竹内結子 (32歳、「働く人を守る」為に止められない)
土手山郁夫 …… 北村一輝 (44歳、課長、役所体制に身を委ねるが・・)
真鍋重夫 …… 佐野史郎 (55歳、署長、トラブルは困るよ!)
南三条和也 …… 松坂桃李 (27歳、東大卒、5年目、凜の指導係)
温田祐二 …… 水橋研二 (38歳、監督官、優勢な人にのっかる)
小宮瑠璃子 …… トリンドル玲奈 (23歳、芝居心、頭がキレる)
太田昌子 …… 大島蓉子 (53歳、非常勤、署長の話を聞く)
田中正一 …… 大倉孝二 (38歳、監督官、空気を読みすぎる)

相葉博美 …… 賀来千香子 (50歳、相葉社労士事務所・代表)
胡桃沢海 …… 風間俊介 (27歳、相葉社労士事務所、南三条の元同期)
紺野みどり …… 西田尚美 (41歳、元郁夫の妻、雄一という息子)
南三条恭子 …… 石野真子 (50歳、和也の母、金の執着)

小西美月 …… 石橋杏奈 (アプリドリーム・西東京ルーム)
御子柴/飯野慎司 …… 柄本明 (段田凛の捜査で賃金不払いで逮捕された)
岸本義明 …… 金井勇太 (段田凛の元友人)
蓮沼譲 …… 岡本光太郎 (アプリドリーム・西東京ルーム)
永島加奈子 …… 工藤里紗 (アプリドリーム・西東京ルーム・美月の先輩)
受付嬢 …… 土屋巴瑞季
梅本 …… 奥山洋文 (刑事)
小西健司 …… 布施博 (美月の父)

松藤和成、横井寛典、高橋立、渡辺哲史

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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