dinner (2013年1月期・フジ・日曜21時枠) 脚本 - 黒岩勉 音楽 - 佐橋俊彦 演出 - 星護 プロデュース - 小椋久雄、山崎淳子 編成企画 - 鹿内植、土方政人、城宝秀則 http://www.fujitv.co.jp/dinner/index.html

第1話 最高のレストランに最低のシェフ登場
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有名イタリア料理店「リストランテ・ロッカビアンカ」は
連日大賑わいで、リザーブ席も3ヶ月先まで埋まっている程。
イタリア大使館のカーラ夫人もまた懇親にしていた店だった。
それも料理長はイタリア・トリノの名店・テレーザで修行して
きた本格派で日本人では初めての快挙だった。
常連客も多い中で、有る時オーナーシェフがくも膜下出血で
倒れてしまう。副料理長の今井が店を取り仕切る中で、常連客
は次々と離れていき、閑古鳥が鳴く。
常連客の一人でオーケストラ指揮者でも有る湯浅から助言を
求めると、オーケストラに於ける指揮者の演奏者の関係と同じ
ようで、まとめ役のオーナーシェフが居ないと一流の料理人が
いても何処か味わいがおかしくなるのだと聞かされる。
今井では不足だと考えた沙織は、テレーザで働いた事のある
という料理人を探し出して雇うことになるが・・・

一体この手のドラマは何度焼き直しすれば気が済むのか?って
感じの内容。悪くは無いけど既視感がありまくりで、新鮮味は
一切感じられない。
ただ野波麻帆さんがデキちゃった婚によってこのドラマの
"訳あり"シェフ役を降板してしまった為に、その事の方が話題
として先行してしまった感じもする。因みに代役として決まった
のは関めぐみさん。ある意味関さんの方がこの役は有っていそう
だと思わせるものが有った。

江崎の語る料理の方程式と同様に、冒頭の中で内容が順風過ぎる
と後半には痛い目に合う事はドラマの方程式としては明らか。
一度味の落ちたとされる料理店が再び名誉を回復することは難しい
事だろうし、これだけの料理人・スタッフの居る店ならば、尚更
のこと。あっさりと潰れるリスクもそれなりに理解出来る。

訳あり人物の多い職場環境ということで、新しく赴任する料理長も
また訳ありっぽい感じで派遣に登録しているくらいの人物像なの
で、今後ともスタッフの間で激しいやりとりが行われることは
想定されるが、チームワークと称して仲良しごっこをする職場
環境には、憎まれ口を叩いてでも味・品質を守るべき人物が
必要と言うことで、上手い事立て直していくのだろう。

まぁドラマとしては殆ど料理の説明なんかに終始するようだと
すぐに飽きられると思うし、体の良いイタリア語を使ってそれ
らしく振る舞うばかりのドラマだとより視聴者への心象も悪い
ので、その辺には十分気をつけて欲しい所かも。

個人的にことだけど、「信長のシェフ」にも書いたが、どうも
料理系の解説ドラマが好きではないので、あんまり期待していな
いけど良い意味で裏切って欲しいなと思う。