dinner
(2013年1月期・フジ・日曜21時枠)

脚本 - 黒岩勉
音楽 - 佐橋俊彦
演出 - 星護
プロデュース - 小椋久雄、山崎淳子
編成企画 - 鹿内植、土方政人、城宝秀則

http://www.fujitv.co.jp/dinner/index.html





第8話 まずいと言った最強の敵!
--------------------------------------------------------

--------------------------------------------------------

はづきは自分が試作したパスタを江崎に味見してもらうと、
上手いと絶賛され、一定のクオリティを越えたら春の新メニュー
に加えると言われる。みんなそれを聞いて新メニューの開発を
し始める中で、数馬だけは毎日ため息ばかりで、スランプに
陥っている事を知る。それに気がついた同僚達は酒に誘ったり、
妻・正美や子供の翔馬は元気か?と問われ、今度店に料理を
食べに来てもらったらどうかと言われるも、実は妻子は実家に
帰っていて離婚寸前な状況である事を知る。
しかしそんな妻から実家の父が入院するので暫く子供を預かって
欲しいと言われ、店に翔馬を連れて来ると、彼はカボチャが
嫌いで、江崎の作った料理を"不味い"と発言したことから江崎
は発憤して、なんとか上手いと言わせようと考えるが・・。

数馬が主人公のエピソード。
結婚した当時の料理人に対する向上心や精気を失い、それが
原因で離婚の危機にあるというもの。
ただ正直そんな理由だけで離婚を選んでしまうのかと思う所も
有り、そんな感想を持ってしまう私など、女性心を解っていない
と思われてしまうのだろうか。
唯一の救いは子供が親とは対照的にそんな状況でも楽しく厨房
で行動しているところだった。

子供が嫌いだとする江崎とのやりとりは絶妙なものが有った。
厨房を無駄に荒らすような行動を取るベタな子供役ではなく、
料理人を刺激するようなやりとりが行われたことだった。

もしかすると数馬が昔のままの料理人としてのスピリットが
有れば、今回江崎が行っていたように子供にカボチャを食べさせ
る様なアイディアを出して振る舞っていたという感じなのかな。

最後まで一貫して子供が江崎の料理に不味いと語る辺りの絶妙
さは、これまで散々厨房で偉そうに君臨していた江崎の鼻を
挫くモノが有って爽快感も有る。江崎の子供っぽい一面は
益々視聴者にも好感度を持たせるもので、人間関係はイマイチ
でも料理人としての彼の姿勢には皆、見習うべきモノがある
のだろうなと思わせた。

江崎究 …… 江口洋介 (45歳、料理長)
辰巳沙織 …… 倉科カナ (26歳、支配人)
今井耕助 …… 松重豊 (46歳、副料理長)
夏野大樹 …… 袴田吉彦 (38歳、肉・魚料理担当)
武藤はづき …… 関めぐみ (31歳、パスタ・リゾット担当)
浜岡孝太郎 …… 志賀廣太郎 (58歳、前菜担当)
本宮恵理子 …… 柴本幸 (29歳、ワイン担当&ウェイトレス)
大塚弥生 …… 池津祥子 (ドルチェ担当)
辰巳日出男 …… 風間杜夫 (63歳、オーナーシェフ)
木村数馬 …… 八嶋智人 (43歳、パスタ・リゾット担当)
瀬川壮一 …… ユースケ・サンタマリア (42歳、給仕長)
中野千尋 …… 篠原真衣 (26歳、新人ウェイター)
平石雅弘 …… 渡辺邦斗 (27歳、ウェイター)
大橋悟 …… 伊藤祐輝 (25歳、ウェイター)
梶信成 …… 越村友一 (30歳、見習い)
古田博巳 …… 町田宏器 (21歳、皿洗い)

木村正美 …… 西田尚美 (数馬の妻、元ロッカビアンカの従業員)
木村翔馬 …… 山田瑛瑠 (息子、カボチャ嫌い)

込山巧、松元諒、栄木明日香、西川綾乃、溝口怜冴、采沢真美

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

inserted by FC2 system