dinner (2013年1月期・フジ・日曜21時枠) 脚本 - 黒岩勉 音楽 - 佐橋俊彦 演出 - 星護 プロデュース - 小椋久雄、山崎淳子 編成企画 - 鹿内植、土方政人、城宝秀則 http://www.fujitv.co.jp/dinner/index.html

第9話 あぁ、神様！料理長が不在
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江崎、数馬、浜岡、平石の4人は千葉県南房総の常連客・岩崎
美代子の誕生日のケータリングサービスとして出張料理する。
火曜日だった事もあり予約客も少なく、支配人の沙織としては
複雑な思いがする中で、江崎らは時間に余裕が有るので寄り道
して行こうと考え、魚市場に立ち寄るが、いざ帰ろうとすると
道に迷い更には車が故障する。当初は4人が居なくても厨房は
回せると考えていたが、沙織が予約客を勘違いしたことで、
残されたコックたちのキャパを明らかに越えた客の対応に追われ
る事になる。

一通りキャラクターの紹介VTRが終わって以降、肩の荷が下りた
ようにこのドラマが突然軽快になり面白くなった印象が有る。

人生計画通りにはいかないとばかりに、次々と困難が訪れ、
不利な条件が重なり合っていく様子が皮肉にも楽しく描かれた。

男性達の腰を砕いていく、ソースの入れ物の箱の使い方が一癖も
二癖も有り、オチとしては面白く出来ていた。

遠隔地から指示するというのも医療ドラマや刑事ドラマでは
日常よく見られるけど、料理系のドラマでスマホやタブレット
端末を利用してやりとりする流れというのも斬新だったし、
アクセントとして面白く利用されていたと思う。

江崎などトップにいる人物たちの料理の腕は確かなモノがある
のだろうけど、ここに来て末端の料理人たちの腕と自信感を
誇示していく流れは興味深かったし、初めて料理を任される事や
それを達成したときの感動など、改めてフレッシュな厨房の
裏側の姿が見て取れる。

プロの料理人としての信条を自動車修理工の男に当てはめようと
する流れも面白かったし、店のスタッフの不運な状況を重ねるこ
とで上手い形でチームワークだけでなく、対応力を示した流れ
だった。