dinner
(2013年1月期・フジ・日曜21時枠)

脚本 - 黒岩勉
音楽 - 佐橋俊彦
演出 - 星護
プロデュース - 小椋久雄、山崎淳子
編成企画 - 鹿内植、土方政人、城宝秀則

http://www.fujitv.co.jp/dinner/index.html





第10話 店がなくなる!?決断の時
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千尋がオーダーのミスをしてしまい客を怒らせるばかりか、
時間をかけて作った厨房のスタッフたちに対しても失望させて
しまう。そんなミスをフォローする瀬川のお陰で、この店の
バランスが上手く保つ事が出来ていた。
少しずつ客足が伸びて来るも、人件費や材料費が抑えることが
出来ず、店の営業利益は月30万円の赤字の状態で、1000万円
有った預金の切り崩しでなんとか凌いでいるかに思われたが、
実際には辰巳の時代から貯蓄が無かった事を知り、店には銀行
の財務調査員・冬樹恒彦が査察にやってくるのだった。
冬樹は店に数日間滞在して、財務収支状況を監視する中で問題
を指摘していくことになる。

料理を題材にしたドラマ故に厨房スタッフたちがメインとなっ
ているが、上手い形でドラマとしては裏方である対応スタッフ
たちの中でも瀬川の存在感を示す流れだった。

瀬川によると自分は料理を運ぶだけだとしていたけど、
客への対応だけでなく、スタッフたちを上手くとりまとめる役割
によって瀬川の存在感を誇示する流れが上手く出来ていたし、
瀬川本人は客の笑顔が見られる美味しい処取りの立場だとして
いたけど、逆に客からのクレーム対応にも瀬川らホールスタッフ
たちが一身に引き受けている訳で、これまでにも決して瀬川たち
ばかりが美味しい思いをしている訳では無い事が描かれている。

ドラマが始まった当初から不透明な金の流れというものを瀬川を
通して描いてきただけに、その辺が上手い事ボディブローのよう
にしてここに来て実を結んだ印象だった。

料理人としての苦労も知っている瀬川に江崎が料理としての
アドバイスを求めるところから見ても、信頼していることが
分かるし、ホールスタッフならではの視線で料理にアドバイス
していたところは見事だった。

人材こそ資産だと言わんばかりの展開だけど、やはりフレンチ
なりイタリアンなり料理店はスタッフが多すぎるので、人件費
がかなり大変そうだなと思う。
数字に表れない価値というものが重要である事は分かるけど、
あれだけ身を粉にして働いたのに、利益が3000円とか9000円とか
語っている姿を見ると、やはり数字に現れる利益の追求もして
欲しいところかも。

江崎究 …… 江口洋介 (45歳、料理長)
辰巳沙織 …… 倉科カナ (26歳、支配人)
今井耕助 …… 松重豊 (46歳、副料理長)
夏野大樹 …… 袴田吉彦 (38歳、肉・魚料理担当)
武藤はづき …… 関めぐみ (31歳、パスタ・リゾット担当)
浜岡孝太郎 …… 志賀廣太郎 (58歳、前菜担当)
本宮恵理子 …… 柴本幸 (29歳、ワイン担当&ウェイトレス)
大塚弥生 …… 池津祥子 (ドルチェ担当)
辰巳日出男 …… 風間杜夫 (63歳、オーナーシェフ)
木村数馬 …… 八嶋智人 (43歳、パスタ・リゾット担当)
瀬川壮一 …… ユースケ・サンタマリア (42歳、給仕長)
中野千尋 …… 篠原真衣 (26歳、新人ウェイター)
平石雅弘 …… 渡辺邦斗 (27歳、ウェイター)
大橋悟 …… 伊藤祐輝 (25歳、ウェイター)
梶信成 …… 越村友一 (30歳、見習い)
古田博巳 …… 町田宏器 (21歳、皿洗い)

冬樹恒彦 …… 勝村政信 (港北中央銀行・融資部調査課)
佐藤久美子 …… 清野優美 (3年前母の形見・イヤリングを店に忘れ
た客)
海道 …… 渡辺真起子 (「ラインズフリー」担当者)

亀谷さやか、遠藤たつお、邱太郎、今井英二、山本由夏
丹羽咲絵、大野ひとみ、鈴木咲子、樋口翔、長田陽、大澤侑紀
佐藤朋、白水友也


評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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