独身貴族
(2013年10月期・フジ・木曜22時枠)

演出:武内英樹、平野眞、宮木正悟
脚本:佐藤嗣麻子
プロデューサー:牧野正、草ヶ谷大輔
主題歌:SMAP「シャレオツ」

http://www.fujitv.co.jp/dokusinkizoku/index.html




 

第8話 僕が彼女にできる事…最後の選択
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ゆきが書いた「八月のボレロ」に関して、大手映画配給会社
「日本映画」は山下智久主演での企画が決定した筈だったが、
社長が交代したことで、その話が再び白紙に戻ってしまう。
進としては絶対にこの脚本を世の中に出したいと考えて、
「日本映画」以外のスポンサーを見つける為に奔走する。
ようやく見つかったのは、携帯コンテンツの会社・モバイルピク
チャーズで、スポンサーになってくれる谷中リゾートの会長
は映画に理解ある人だという事で安心するが・・・

仕事と恋愛の両立は可能なのかという事を念頭に置きつつ、
趣味のわかり合える人と恋愛するのがやっぱり一番ではないかとして
再び守とゆきの関係がクローズアップされる話だった。

映画化に際して、ありがちだけど現実的な流れを持ち込んで感じ。
脚本家の意向だけを求めすぎると自己満足なものになるし、
世に出す限りは、利益を求める会社や出資者の意向も有る意味
当然な感じ。

兄弟の性格の違いが描かれ、人との付き合いの上手い弟と、
全体を見通して行動が取れる兄の違いというものがドラマ
としての葛藤として描かれ、ようやく兄弟の色分けが上手く伝わ
って来ていると思う。

相手が欲しいと思っているアドバイスに際して、ズバリと応えて
あげられるのが守であるという事が、前回の脚本の本打ちの際に
も描かれていたけど、頼りにくるのは常に守であるという点で
進には兄を超えられないとする劣等感もよく分かるところ。

リンダシガーの言葉を引用して、現場の要求を入れて何度も書き
直した結果元々有った脚本は台無しになるが、台無しになった後
でもちゃんと機能するのが脚本のプロだとする辺り、上手い
フォローだったと思う。

最後の最後では進もやる男だとして兄として信じている姿を
見せつつも、影ではスポンサー探しをしている姿を見ると、仕事に
関しては信じていない部分も有ったりしてね。

一晩だけど小旅行に行く流れなどは、もう少しこういうシーンを
重ねて欲しいところだけど、互いの感情を高ぶらせて、今の心境
を揺るがす為には必要な要素ではあると思う。

怪しげなスポンサーが登場。
映画かぶれの出資者は多いと思うけど、そこまで要求するので
有れば自分で映画を作れば良いと小一時間な感じだったね。

星野 守 …… 草g剛 (映画制作会社「キネマ・エトワール」社長)
春野 ゆき …… 北川景子 (脚本家を夢見ながら)
星野進 …… 伊藤英明 (守の弟で「キネマ・エトワール」の専務)
川越裕太 …… 藤ヶ谷太輔 (「キネマ・エトワール」のラインプロデューサー)
緒方須美花 …… 蓮佛美沙子 (「キネマ・エトワール」守の秘書)
小原沙織 …… 西原亜希 (ゆきの親友。ハウスクリーニング「リトルメイド」で働く)
現王園玲子 …… 平岩紙 (大手映画配給会社「日本映画」会長の令嬢)
小林征嗣 …… 篠井英介 (「小林法律事務所」の進の妻の弁護士)
星野亜希子 …… デヴィ・カスルノ (「キネマ・エトワール」経営)
高倉雄二…… 津川雅彦 (大物脚本家)
水島浩一 …… 梶原善 (「日本映画」)
彌 …… 品川徹 (守の父)
さち …… 市毛良枝 (ゆきの母、青森、膝が悪い)
細井恵 …… 三浦真椰 (映画制作会社「キネマ・エトワール」)

谷中敬三 …… 鶴田忍 (谷中リゾート会長)
ズッキーニ …… 副島淳 (映像クリエイター)
モバイルピクチャーズ社長 …… 辻修

梅野泰靖、阿部六郎、金橋良樹、佐藤旭、小川あつし

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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