ガリレオ
(2013年4月期・フジ・月曜21時枠)

原作・東野圭吾
脚本・福田靖
演出・西坂瑞城、澤田鎌作

http://www.fujitv.co.jp/galileo/index.html




 

第11話 遂に最終回!!聖女の救済‐後編 実に、実に、面白い!!
さよなら!湯川先生

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綾音の夫・義之がヒ素入りのコーヒーを飲んだ為に死亡する。
亡くなった当日、夫は一人で自宅にいて、自宅には厳しいセキ
ュリティがかけられている為に外部から侵入した形跡は
無かった。午前中に電話会議の際にコーヒーを飲んでおり、
午後に飲んだコーヒーがきっかけだとされた事件だった。
妻・綾音は事件当日は北海道にいた事が分かり、離れた場所に
居る人物にコーヒーを飲ませることは可能なのか。

一時間の枠で十分解決しそうなエピソードに対して、湯川の
過去を堀り下げたり、あまり他人ごとに対して関心を持たない
彼が深く人間の心理に対して言及していく姿をみせることで、
ちょっぴり美砂との関わりから来る影響力というものを誇示
させたのかなという感じの内容だった。

今時の科学捜査ならば30分枠であっさりと解決しそうなエピソ
ードで、物理学者の範疇ではないことは明らかだし、逆に物理
学者が関わったことで遠回りしているんじゃないかという気が
しないでもない。

ヒ素の付着するフィルターを一年間使用しなかったという事で、
なんだかフィルター自体が不潔そうだ。ささやかな抵抗だが
ヒ素を含ませなくても下痢くらいはさせる事が出来るかもと
思ったけど、煮沸したのでそれも叶わないか。

意外なのは晴美が単なるチョイ役の完全にダミー的役割に徹した
事だったのかも。
ゼミ生たちも正直まるで利用されていないので登場させる意味
合いを感じない。

一年の執行猶予という容疑者のキーワード自体は面白いものが
有るし、夫の愛情を図るために妊娠しないようにしていたと
する流れ自体は興味深いものが有ると思う。
また仮説に対して学者はそれでもいいかもしれないが、刑事と
してはそうは行かないとする美砂のセリフばかりが際立った
感じで、それ以外は特に意外性も感じなかった。

神の存在を絡ませた辺り、イマイチ効果的だったとも思えない。

この夫も子供が欲しい・遺伝子を残したいというのであれば
他にも方法はいくらでも有ったのに、変に優先度を持たせた
ことが他人を傷つけたのかな。

湯川学 …… 福山雅治 (42歳、天才物理学者)
岸谷美砂 …… 吉高由里子 (25歳、警視庁捜査一課から貝塚北署へ)
太田川稔 …… 澤部佑 (30歳、貝塚北署)

内海薫 …… 柴咲コウ (33歳、オクラホマの警察署へ)
草薙俊平 …… 北村一輝 (42歳、6年前に警視庁)
栗林宏美 …… 渡辺いっけい (51歳、帝都大学の助手)
アイザック …… 安原マリック勇人 (鑑識)
間宮昌明 …… モロ師岡 (貝塚北署)

折川圭 …… 今井隆文 (23歳・帝都大学理工学部物理学科)
宇野原達也 …… タモト清嵐 (22歳・帝都大学理工学部物理学科)
田窪荘一郎 …… 小野塚勇人 (22歳・帝都大学理工学部物理学科)
遠野みさき …… 逢沢りな (22歳・帝都大学理工学部物理学科)
上杉萌子 …… 吉倉あおい (23歳・帝都大学理工学部物理学科)

真柴綾音 …… 天海祐希 (妻、一年で妊娠しないと離婚の約束)
真柴義之 …… 堀部圭亮 (43歳、社長、女癖が悪い)
若山晴美 …… 山口紗弥加 (ひまわりの会)
加藤 …… 音尾琢真 (社員)

田沢のり子 …… 光浦靖子 (宗教勧誘"もみの木")
小林あずさ …… 村岡希岡 (小林産婦人科)

西興一朗、芹澤名人、井上富美子、龍谷修武

評価:★★★★★☆☆☆☆☆ (5.0)

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