遺留捜査 (第3シリーズ)
(2013年4月期・テレ朝・水曜21時枠)

チーフプロデューサー - 佐藤凉一
プロデューサー - 輪祐見子、丸山真哉、和佐野健一
脚本 - 大石哲也(1)
監督 - 長谷川康(1)
主題歌:小田和正 「やさしい風が吹いたら」

http://www.tv-asahi.co.jp/iryu/





第3話 赤の香水
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キャバ嬢の栞と会社員の汐見がマンション内で首を吊って
亡くなっているのを栞の叔母の咲枝が発見する。
争った形跡が無い事や遺書が発見されたものから心中したも
のかと思われたが、二人の間に接点はなく、汐見のポケット
からプレゼントしようとしていたであろうバラの臭いの香水が
発見される。自殺しようとしていたのにプレゼントを与える
のは不自然であり、更には汐見には婚約者が居たことが
分かり近々結婚する予定だったというが・・・

1話と2話が親子関係が元になっていた案件だったけど、今回も
また不幸な生い立ちのある姉弟がベースに有り、養子云々が
関係するエピソード。

初動捜査が完全に誤っており、簡単に結論づけてしまう警察
官の無能さから一転して捜査を開始するという流れが、違和感
な感じを生んで冒頭からグダグダしすぎた印象がある。
後々解答編を見ても分かる通り、激しく争っている跡しか
無いし、殺害現場を偽装しているのに何処をどう見ると
自殺案件なんだという感じだった。

調べてみると色んな所に捜査の着眼点は有り、それら一つ一つ
の意味を調べていく内に一本のストーリーを組み立てていくと
いう段取りはそれなりに出来ていたのだけど、色々と細々とした
流れになりすぎて、逆に分かりづらい部分も有る。

二人の女性、三人の男性が事件の捜査線上に上がり、ストーカー
されていると感じている流れと、恋人に暴力を振るわれている事実と
叔父に虐待されていたであろう流れが一緒くたになり、その辺の因果
関係は特に分かりづらかったかも。
虐待されていたという事実はハートメンタルクリニックの医師
から話を聞いたのだろうか?

出来れば香水のプレゼントを捜査の始発点にするのではなく
一枚の写真から始めた方がドラマとしても分かりやすくて面白く
見られたのだろうな。

森田がスタンドプレイしている事で、糸村の捜査を否定する
意味合いが無くなってしまっているところもドラマとしては
今後不利に働いていきそうだ。

糸村聡 …… 上川隆也 (月島中央署刑事課強行犯係係長。47歳)
水沢響子 …… 斉藤由貴 (月島中央署刑事課課長。47歳)
佐久間裕司 …… 八嶋智人 (月島中央署刑事課記録係係長。41歳)
東孝彦 …… 三宅裕司 (定年間近の月島中央署署長。59歳)
仙堂卓巳 …… 正名僕蔵 (39歳、刑事、東の腰巾着)
二宮功一 …… 岡田義徳(31歳、刑事、雑用、コンピューター)
遠山修介 …… 眞島秀和 (36歳、鑑識)
村木繁 …… 甲本雅裕 (科捜研の鑑識)

第3シリーズ
森田宗介 …… 西村雅彦 (52歳、警視庁捜査一課)
横山恵一 …… 波岡一喜 (32歳、警視庁捜査一課)

金子丈弥 …… 小木茂光 (警視庁)

宗方栞 …… 松本若菜 (25歳、キャバクラMIYABI、源氏名"イトコ")
汐見悟志 …… 和泉崇司 (23歳、イツビシ商事・資源開発プロジェクト)
宗方慶一 …… 山田明郷 (栞の義叔父、印鑑の店)
宗方咲枝 …… 松浦佐知子 (栞の叔母、第一発見者)
汐見徹三 …… 勝部演之 (悟志の祖父)
橘千晶 …… 小林涼子 (悟志の婚約者)
新庄彰俊 …… 安居剣一郎 (28歳、栞と交際中のホスト)
峯岡愛 …… 中浜奈美子 (生活安全課の婦警)
菊池強 …… 中野剛 (刑事)

藤井佳代子、田京恵、吉田亜子
斎藤勉、望月智弥、水沢芽瑠、工藤トシキ、瀧内公美
石川詩織、浜田大介、槌屋るみ、樹原ゆり、柳沢太郎
柴田賢佑、金沢まこと

評価:★★★★★☆☆☆☆☆ (5.0)

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