遺留捜査 (第3シリーズ)
(2013年4月期・テレ朝・水曜21時枠)

チーフプロデューサー - 佐藤凉一
プロデューサー - 輪祐見子、丸山真哉、和佐野健一
脚本 - 大石哲也(1)
監督 - 長谷川康(1)
主題歌:小田和正 「やさしい風が吹いたら」

http://www.tv-asahi.co.jp/iryu/





第4話 ふたつの茶杯
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エリート育成に尽力を燃やしていた女子校の数学教師が
首筋に鋭利な刃物で切りつけられて学校内で殺害される。
被害者は模擬テストを作成中で、死亡推定時刻は午後11時
から午前1時の間。財布から現金が抜き取られており、
防犯カメラには何者かが裏口から侵入した事が記されていた
が・・・

シーズン3の出だしは良かったものの、やはり糸村の視点はかなり
癖が有り、遺留品と事件捜査の流れの関わり方によっては
相当な違和感を持ってしまう所があるかなと思う。

今回のエピソードでも中国茶器が事件の直接な解決に結びつく
ものだと思えない状況の中で、冒頭から警察官としての職務を
放棄している感じがするし、所轄だからこそ許される捜査なの
か、警察官とは犯人を逮捕するだけでなく、犯罪を予防するため
にも人の心を救うところまで課せられるものなのかによって、
彼の存在価値にも大きく変わってくる感じがする。

そもそも今回のエピソード。
防犯カメラの映像があるならば、香菜が学園内に入る映像
だけでなく出て行く映像も有るハズだし、凶器の発覚の流れが
イマイチよく分からなかった。
一つのカッターがコーヒーから出て来たけど、あれを入れて
置いたのは誰だったのか?

頸部の静脈を切られる中で、札束を燃やせるほどの余裕が有った
とも思えないし、現場の血の飛び散り方によって、被害者が
どのような動きを見せていたのかは、もっと簡単に突き詰める事
が出来る様な感じがするしね。

人間性を誤解させるような冒頭からのキャラクターの描き方と
実際に調べていく内に別の側面があることが明らかになっていく
段取りにだけ視点を写せばそれなりに面白いドラマだとは思う
のだけどね。

村木いじりだけでなく、僕蔵さん演じる仙堂の変態に誤解される
キャラというのは案外今後とも面白く利用出来るのかも。

糸村聡 …… 上川隆也 (月島中央署刑事課強行犯係係長。47歳)
水沢響子 …… 斉藤由貴 (月島中央署刑事課課長。47歳)
佐久間裕司 …… 八嶋智人 (月島中央署刑事課記録係係長。41歳)
東孝彦 …… 三宅裕司 (定年間近の月島中央署署長。59歳)
仙堂卓巳 …… 正名僕蔵 (39歳、刑事、東の腰巾着)
二宮功一 …… 岡田義徳(31歳、刑事、雑用、コンピューター)
遠山修介 …… 眞島秀和 (36歳、鑑識)
村木繁 …… 甲本雅裕 (科捜研の鑑識)

第3シリーズ
森田宗介 …… 西村雅彦 (52歳、警視庁捜査一課)
横山恵一 …… 波岡一喜 (32歳、警視庁捜査一課)
金子丈弥 …… 小木茂光 (警視庁)

安西俊明 …… 北見敏之 (青葉女子校・数学教師)
安西和也 …… 黄川田将也 (フリースクール・さざなみ学園)
大橋香菜 …… 荒井萌 (青葉女子・生徒)
雨宮怜子 …… 森脇英理子 (白金"千年茶館")
大橋良一 …… 山中敦史 (大橋総合開発社長、父)
久保英司 …… 少路勇介 (帝国出版・教科書販売)

有福正志、木下政治、岡本正巳、スギウチタカシ、井上拓也
加納朋之、御船健、高橋恵理、本庄由佳、沼倉花菜


評価:★★★★★☆☆☆☆☆ (5.0)

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