遺留捜査 (第3シリーズ)
(2013年4月期・テレ朝・水曜21時枠)

チーフプロデューサー - 佐藤凉一
プロデューサー - 輪祐見子、丸山真哉、和佐野健一
脚本 - 大石哲也(1)
監督 - 長谷川康(1)
主題歌:小田和正 「やさしい風が吹いたら」

http://www.tv-asahi.co.jp/iryu/




第5話 折れた絵筆
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画家の美千代のアシスタントの百合子が美千代のアトリエで
背中から鋭利な刃物が刺されて死亡する。死亡推定時刻は
午前24時から3時の間。
発見した美千代の母・美紀によると、美千代は来月の個展に
向けてアトリエにこもっていたという。サイフなど室内が
物色された跡が無い事から物取りの犯行とは考えづらかった。
美千代本人のアリバイを尋ねると、彼女は23時頃百合子を残して
一人で飲みに行っていたとのことだが・・・

とても面白く見る事の出来るシナリオだったけど、百合子が
自分の父が分からないとした時点で、如何にも美千代とは姉妹
であり、実篤の娘だろうなという感じの内容だった。
その事実が簡単にわかるからこそ、画家としての才能なり、
才能に嫉妬する美千代の姿なりが容疑者像として上手く捜査線上に
浮かび上がらせることが出来たのかなという感じ。

出来れば科捜研の村木を使ってDNAによってその事実を発覚させ
て欲しいところだった。

二人の間でどういう出会い方をしたのか。
更に過去に於いて、何故ふさぎ込んでいた百合子が立ち直りを
見せ始めたのかなど、興味深いモノが有り、物語を堪能できる。

気持ちに余裕がある方からすると暖かく見守ることが出来るのかも
知れないが、気持ちに余裕が無い美千代からすると、百合子の
言動がどれも怪しく見えてしまうというところなど如何にも
その辺の気持ちの拗れ、人間関係の拗れを糸村が解いてあげて
欲しい作りになっていることもまた糸村の存在感を現した流れ
だった。

糸村聡 …… 上川隆也 (月島中央署刑事課強行犯係係長。47歳)
水沢響子 …… 斉藤由貴 (月島中央署刑事課課長。47歳)
佐久間裕司 …… 八嶋智人 (月島中央署刑事課記録係係長。41歳)
東孝彦 …… 三宅裕司 (定年間近の月島中央署署長。59歳)
仙堂卓巳 …… 正名僕蔵 (39歳、刑事、東の腰巾着)
二宮功一 …… 岡田義徳(31歳、刑事、雑用、コンピューター)
遠山修介 …… 眞島秀和 (36歳、鑑識)
村木繁 …… 甲本雅裕 (科捜研の鑑識)

第3シリーズ
森田宗介 …… 西村雅彦 (52歳、警視庁捜査一課)
横山恵一 …… 波岡一喜 (32歳、警視庁捜査一課)
金子丈弥 …… 小木茂光 (警視庁)

九条美千代 …… 矢田亜希子 (画家、日本の著名な画家・実篤の娘)
少女期の美千代 …… 小西結子
九条美紀 …… 姿晴香 (美千代の母、過保護)
峰岸百合子 …… 吉田羊 (美千代のアシスタント)
少女期の百合子 …… 箭内美羽 (5歳の時母を亡くして施設で育つ)
長峰妙子 …… 山口美也子 (九条家の家政婦)
城田貴 …… 堀内正美 (銀座で画廊経営、美千代の専属マネ)
羽田祥子 …… 立花彩野 (キャグハラ9
九条宏明 …… 累央 (美千代の夫、美術評論家、離婚訴訟中)
北川雄一 …… 山崎大輔 (児童養護施設"ムクドリの家")
大友仁子 …… 黒木知美 (婦警)
九条実篤 …… 加島潤 (日本画家、美術大学の講師)
森下靖子 …… 内田量子 (施設の職員)
少女期の靖子 …… 稲垣鈴夏 (百合子と幼馴染み)


評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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