幽かな彼女 (2013年4月期・フジ・火曜22時枠) 脚本 - 古家和尚 音楽 - 井筒昭雄 プロデューサー - 木村淳 演出 - 白木啓一郎、田中耕司、星野和成 主題歌 - SMAP「Joy!!」 http://www.ktv.jp/kasuka/index.html

第8話 いじめスパイラル
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学校教育研究家の後藤田は、現代の学校でのイジメに関する
見解を述べており、それを熱心に観賞するアカネ。
いじめではなく、生徒同士の距離の置き方の問題で、持ち回り
として次々と標的は変わっていくものだという。下手に教師が
関わることで本当のイジメに発展する危険性が説かれていた。
そんな中で、アカネの過去を調べる神山は、元々この部屋は
厚生大臣だった渡辺幹彦の息子の淳也が独りで住んでいた事が
分かる。現在大体40歳前後で和泉と同世代である事を知る中
で、校長に頼んで当時の資料を見せてもらう事に。
一方クラスでは、イジメの"持ち回り"のターゲットが小夜に
及び始めた事を知っていく。

持ち回りは現代のイジメだとしているけど、もう何十年も
前から存在しているもので、特に現代の教育現場の問題という
ものではないような気がする。

教師が介在することでイジメがエスカレートするという難題が
有り、子供の問題は子供の間で解決させるべき主張と共に、
大人は見守るだけで本当に良いのかどうかを精査していく流れ
では有った。

正直にぶつかっていくという面で、神山の対応は悪くは無かった。
河合が神山の対応を見て心を揺さぶられつつも、自分には
無理だとして目の前の問題から逃げようとしているところや、
いじめっ子だった立場から進言していくというところは悪くない。

幾つもの流れが存在する中で、イジメの問題に於ける共通性が
浮き上がり、問題を提起している現状では少々まとまりに欠ける
部分があるけど、徐々にその流れはまとまりを見せてくると
思うし打開点も過去の失敗の中から上手く導かれていくで
あろう事を考えると今後の流れを素直に見守りたい感じかな。

小夜を見守っていた根津が何もせずにいるところが違和感が
有りまくりで、見かけ倒しかという感じだったのが残念だけど、
上手く生徒たちだけで負の連鎖を解決しようとしているところ
は良い感じにも思える。最終的には大人の力が必要となるの
だろうけど、大人が全てを解決しようとせずに生徒たちの間で
処理させるというのも必要な行動なのだろうなと思わせる。

りさの心の病みは兄姉たちが私立に進学して自分だけが
公立に通っている所にあるのかな。腹違いの子というパターン
も有るかと思ったけど、私立校の生徒を見て嫌悪感を示して
いた辺りは、前述したパターンって感じだね。